脳神経外科

診療内容

救命救急センターを持つ当院へは脳卒中の症例も非常に多く搬入されますので、脳出血やクモ膜下出血の治療を担当する脳神経外科、脳梗塞治療を担当する神経内科ともに救急患者さんに24時間対応できる強力な診療態勢を整えています。 救命救急センターには脳卒中治療室(SCU)があり、専門スタッフが診療に当たるとともに、早期からリハビリテーションを導入しています。
→SCUについて

 脳神経外科の年間手術件数は市内でもトップクラスの450件前後ですが、脳出血、クモ膜下出血に対する緊急手術のみならず、内頸動脈閉塞症に対する頭蓋内外血管吻合術(浅側頭動脈?中大脳動脈吻合術)、内頚動脈狭窄症に対する頸動脈内膜剥離術(CEA)、頸動脈ステント留置術(CAS)など脳梗塞の予防的治療にも積極的に取り組んでいます。頭蓋内外血管吻合術は年間20~30件行われています。 こうした予防的手術の適応については、神経内科と合同カンファレンスをもうけて検討しています。
→ 治療成績

 当院の脳神経外科の特徴として「もやもや病」の治療もあげられます。小児でも脳梗塞を来す「もやもや病」は早期に診断して適確な治療を導入し、脳の発育環境を整える必要があります。当院には全国的に見ても有数の治療実績があり、積極的に血行再建術を行うことで良好な治療成績を得ています。 
→ もやもや病について

 患者さんへの負担を少なくする、脳血管内治療や神経内視鏡手術といった低侵襲手術にも積極的に取り組んでいます。
 脳血管内治療とは、「カテーテル治療」などとも呼ばれる、皮膚を切らずに治す手術です。脳血管内治療を大きく分けると、血管を中から塞ぐ「塞栓術」と狭い血管を広げたり詰まりをとる「血行再建術」に分かれます。脳動脈瘤 脳動静脈奇形 (硬膜)動静脈瘻などには塞栓術が行われ、動脈硬化性狭窄症、脳梗塞の急性期には血行再建術が行われます。

 神経内視鏡手術とは、脳の中に直径3~5mmの小さな内視鏡を入れて観察しながら行う手術のことです。従来の顕微鏡手術に比べ、脳への入り口が狭くてもよいので、患者さんの負担が小さくてすみます。鼻の穴から行う下垂体腫瘍手術、1cmの骨の孔から行う脳内血腫の手術において、成績は良好で、脳神経外科治療の中で神経内視鏡の重要性が注目されています。この分野は急速に発展しつつあり、疾患の守備範囲も徐々に広がってきています。新しい内視鏡手術の開発についても取り組んでいます。
→ 神経内視鏡手術について

 さらに脳神経外科手術の安全性、確実性に寄与するニューロナビゲーションシステムや運動誘発電位(MEP)モニター、術中脳血管造影装置も配備され、それぞれ脳腫瘍や脳動脈瘤の手術に活用されています。
 教育面では「人が集まり人が育つ脳神経外科」をモットーに、若手の指導には熱意を持って臨んでいます。毎日の画像カンファレンスや合同回診、週2回の部長回診を通じてアドバイスを受けつつ診療経験を積んで行くことができます。

特殊医療機器



職名
氏名
医師資格
取得年度
主な専門領域及び認定医、専門医等
副院長
第一脳神経外科部長(兼)
医療安全推進室長
関  行 雄
昭和60年 脳血管障害、脳腫瘍

医学博士、日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医
脳内視鏡センター長
第二脳神経外科部長
永谷哲也
昭和 63年 脳内神経外科学、間脳下垂体外科、神経内視鏡手術

医学博士、日本脳神経外科学会専門医、日本神経内視鏡学会技術認定医、
第一脳神経外科副部長
小島 隆生
平成7年 脳血管障害、脳血管内治療

医学博士、日本脳神経外科学会専門医、日本脳神経血管内治療学会指導医・専門医、日本脳卒中学会専門医
第二脳神経外科副部長
渡邉 督
平成 8年 脳腫瘍、神経内視鏡手術、下垂体病変、頭蓋底病変

日本脳神経外科学会専門医、日本神経内視鏡学会認定医、医学博士

第三脳神経外科副部長
高須 俊太郎

平成9年 もやもや病、小児脳神経外科、脳血管障害

日本脳神経外科学会専門医、日本神経内視鏡学会技術認定医、医学博士、日本脳卒中学会専門医
医師
金 森 史 哲
平成24年 脳神経外科一般
医師
山 口 純 矢
平成24年 脳神経外科一般
常勤嘱託医師
永 田 雄 一
平成20年 神経内視鏡

日本脳神経外科学会専門医
常勤嘱託医師
(レジデント)
中島 拓真
平成26年 脳神経外科一般
常勤嘱託医師
(レジデント)
松野 宏樹
平成26年 脳神経外科一般