
当院では、地域の診療所の先生との関係はどうあるべきか、ということを早くから考えて来ました。これからの地域医療においては、普段の健康維持の相談は診療所の先生、すなわち『かかりつけの先生』が行い、専門的な検査や入院が必要な治療は病院が行うという病状に応じた役割分担が大切であると考えています。 『かかりつけの先生』は、患者さんの病状によって病院へ紹介状を書き、患者さんはその紹介状を持って病院を受診していただく。そして検査や治療が終わり容体が落ち着いたら、患者さんはまた『かかりつけの先生』のところで治療を続けていただく。このように、診察所と病院の連携による患者さん中心の一貫した診療体制が大切であると思います。 2003年4月には、厚生労働省医政局長から各都道府県知事宛に、公的病院を対象とした「医療機関の機能分担と連携への協力依頼」がありました。 当院では、近隣5区を中心に医科・歯科を合わせて1,300名を超える診療所の登録医の先生方と連携しております。こうした先生方と病院との連携体制は平成2年から進めており、名古屋第二赤十字病院病診連携システムと呼んでいます。登録医の先生方には、いつでも自由に当院に出入りしていただき、ご自身が紹介した患者さんの様子を診ていただいています。また、専門的な医療機器を、必要とあればいつでも利用いただけるシステムや、登録医の先生の患者さんがいつでも入院できるような体制が整っています。 さらに当院の10階には「地域医療研修センター」があります。ここは病院と診療所の連携を図るためのさまぎまな連絡業務、情報公開を行うためのセンターで、専従の職員の配置をしています。また患者さんへの病気の知識の普及、指導の場であり、登録医の先生方との合同研修会の場でもあります。 患者さんには、まず『かかりつけの先生』をお持ちいただきたいと思います。『かかりつけの先生』にご自分の健康に関していつでも相談して、健康を維持することを心がけてください。『かかりつけの先生』が病院で診てもらった方がいいということであれば、当院はその先生との連携によって、高度な医療機器と専門医による医療技術を駆使して治療にあたります。『かかりつけの先生』をお持ちいただき、その先生の紹介で病院を受診することが、これからの病院の上手な利用法ではないでしょうか。 |