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わきの下のにおいの治療

わきが

「わきが」とはわきの下がにおう状態のことで、医学的には「腋臭症」という病名です。西洋人ではほとんどの人にありますが、東洋人では少ないためかえって気になるようです。においの原因は、わきの下にかく汗です。
汗を出す「汗腺」には、「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類があります。エクリン腺は全身にあり、汗を分泌することで体温を調節する役割を担っています。一方のアポクリン腺は、わきの下や陰部、外耳道、乳輪など、特定の部分にしかなく、精神的な緊張が強いときに汗を分泌します。アポクリン腺は第2次性徴の際に発達するため、わきがが現れるのは思春期以降です。エクリン腺から出る汗はほとんどが水分ですが、アポクリン腺から出る汗には、たんぱく質や脂質、糖などが含まれています。これらの成分のうち、脂質が、皮膚の表面に住み着いている細菌によって分解されると、独特なにおいのもととなる物質(低級脂肪酸)がつくられるのです。

におう人とにおわない人の違いは?

アポクリン腺は誰にでもあるものですが、におう人ではアポクリン腺の数が多く 、1つ1つが大きくなっています。そのため、アポクリン腺から分泌される汗の量が多く、においが強くなるのです。耳あかが湿っていたり、服に黄色い汗染みができたりします。また、両親が腋臭症だと、その子供も腋臭症である可能性が高くなります。

治 療

スキンケアだけではにおいが抑えられず本人が悩んでいる場合には、外科的な治療が行われます。手術は13~15歳以降に行います。もっともよく行われている手術の方法が「剪(せん)除法(じょほう)」で確実な効果が期待できます。わきのしわに沿って4 cmほど切り、わきの皮膚の裏面にあるアポクリン腺をはさみで取り除きます。手術に要する時間は、片側で約40分です。アポクリン腺を取り除くことで、わきの下のにおいを手術前よりも8割以上減らすことができます。また、エクリン腺も少し取り除かれるので、汗も少なくなります。わきの毛も減少します。両わきを同時に手術する場合には2泊3日の入院が必要です。術後は1週間わきの下をガーゼで圧迫し、はがした皮膚がくっつくまで腕をあまり動かさないようにします。傷口が治るまでには2週間かかります。
この手術には健康保険が適用されます。

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