当院について

多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)について

多発性嚢胞腎とは?

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多発性嚢胞腎は、腎臓に「嚢胞」という水の入った袋がたくさんでき、その嚢胞が大きくなる遺伝性の病気です。
腎臓に嚢胞が増えて大きくなってくると、腎臓の働きが弱くなり、その結果、70歳までに半数の方が「人工透析」が必要になると言われています。
腎臓が大きくなると食欲低下や膨満感を生じたり、お腹、脇腹、背中の痛みが出ることがあります。合併症には血尿、嚢胞感染の他に、腎臓以外の臓器にも脳動脈瘤や心臓弁膜症などが知られています。

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トルバプタンによる治療について

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2014年3月にバソプレシン受容体拮抗薬であるトルバプタン(商品名:サムサカ○R)という内服薬が保険認可されました。この薬には嚢胞の増大を抑え、腎機能低下速度を遅らせる可能性が期待されています。また腎臓の働きが弱くなる前に治療を開始した方が、効果が高いと言われています。
ただし、全ての多発性嚢胞腎の方に、トルバプタンが使えるわけではないので、腎臓専門医のいる医療機関にご相談ください。
トルバプタンによる治療を始める際に数日間の入院が必要です。
トルバプタンはどの医療機関でも処方できる訳ではなく、登録医のみが処方可能となっており、当院では複数名の登録医が勤務し治療を行っております。

医療費助成について

トルバプタンで治療を受ける際は医療費助成制度を使う事が可能です。
2015年1月からは難病医療費助成制度が大きく変わりますので、対象となる方は医療費の負担がさらに少なくなる可能性があります。

→腎臓内科のご案内