前立腺がん

診療科名:泌尿器科

集学的治療の実施状況

【手術療法】
泌尿器科が施行。 2011年から腹腔鏡下前立腺全摘手術を導入。2012年8月に腹腔鏡下前立腺全摘手術の保険適応の施設認定を取得。また、2013年3月からはda Vinciサージカルシステムを導入し、ロボット支援下腹腔鏡下前立腺全摘手術を開始している。

2021年 2022年
ロボット支援下前立腺全摘除術 59 83

【内分泌療法 (ホルモン療法)】:泌尿器科が施行。種類として従来の精巣摘出術、LH-RHアナログ、抗男性ホルモン剤、女性ホルモン剤等に加えて、ホルモン抵抗性前立腺癌に対しては新規ホルモン剤(アビラテロン、エンザルタミド、アパルタミド、ダロルタミド)や遺伝子欠損を有する場合にはオラパリブを導入し、ガイドラインに準じて個々の患者さんに適した治療を組み合わせて治療を行う。内分泌療法未治療のハイリスク予後因子を有する前立腺癌に対しても新規ホルモン剤(アビラテロン、エンザルタミド、アパルタミド)をガイドラインに準じて個々の患者さんに治療を行う。

【化学療法】: ※主に進行癌、転移癌に行う。
泌尿器科が施行。ホルモン抵抗性前立腺癌に対してドセタキセル、カバジタキセルを中心とした抗がん剤治療を行う。また、内分泌療法未治療のハイリスク予後因子を有する前立腺癌に対してセタキセルとダロルタミドとLH-RHアナログによる3剤併用療法をガイドラインに準じて個々の患者さんに治療を行う。

【放射線療法】: 放射線科医が担当。病態によりトモセラピーまたはリニアックを選択。小線源療法や陽子線治療は他院に紹介をする。

骨転移を有するホルモン抵抗性前立腺癌に対して塩化ラジウム(223Ra)をガイドラインに準じて個々の患者さんに治療を行う。

準じているガイドライン名 応用治療を実施している場合はその治療内容

前立腺癌取り扱い規約、(前立腺癌診療ガイドライン)、抗がん剤適正使用のガイドライン 泌尿器がん(日本癌治療学会)に準拠している。

限局がんに対しては根治療法として前立腺全摘手術を施行。近年は患者さんに低侵襲な治療として腹腔鏡下手術なかでもロボット支援下腹腔鏡下前立腺全摘手術が中心となっている。薬物治療は内分泌療法を基本に治療。進行癌に対してはドセタキセルをはじめとした抗がん剤治療を行っている。放射線療法は放射線科医のもと早期癌、進行癌ともに行っている。