クオリティ・インディケーター

13.消化器に関連する指標

13.1 胆嚢摘出術中の腹腔鏡下手術の割合

2014年度
97.8%
分子:腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した患者数(134)
100%
分子:胆嚢摘出術を施行した18歳以上の退院患者数(137)

分母除外:複数術式を同時に受けた患者、手術時病名に胆嚢結石または胆嚢炎を含まない患者

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2013年1月〜2013年12月に当院で胆嚢摘出術(総胆管結石症を除く)を施行した患者さんは141例です。そのすべてに腹腔鏡下胆嚢摘出術を試みました。腹腔鏡手術を途中で断念して開腹術に移行したものは手術中に悪性腫瘍が疑われた2例(1.4%)のみでした。さらに、胆管損傷や出血といった重大な手術合併症の発生を認めませんでした(0%)。 全国の病院のアンケート調査によれば、腹腔鏡手術の適応率は80.8%、開腹移行率は4.5%です。また、胆管損傷や出血の合併症発生率は各々0.5%ぐらいです。当院では、「より困難な症例に」「より低い開腹移行率で」「より安全に」腹腔鏡手術を行っているということがいえます。 当院での手術方法や手術成績の詳細につきましては、当院ホームページ:「診療科トピックス」→「腹腔鏡下胆嚢摘出術について」を参照してください。

13.2 慢性C型肝炎患者における治療開始後12週時点でのHCV-RNA検査実施率

2014年度
100%
分子:初回注射日より12週間後にHCV-RNA検査を実施した患者数(15)
100%
分母:C型肝炎に抗ウイルス薬治療を行った患者数(15)

分母除外:
・初回注射時の年齢が18歳未満の患者
・病名にC型肝炎が登録されていない患者

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13-2 慢性ウイルス性肝炎は、おもにB型とC型に分類され、ともに人口の1%弱の患者さんがいると推定されています。当院では、両タイプの患者さんに対し、ウイルスを特異的に抑制あるいは消失させる抗ウイルス治療を積極的に行っており、すでに多数の患者さんを治療してきています。特に慢性C型肝炎患者さんに対しては、ペグインターフェロン、リバビリン、および最近では蛋白分解酵素阻害剤の併用によって、その治療有効率は80%以上と飛躍的に向上しています。慢性C型肝炎の場合、抗ウイルス治療の有効性に関連する因子は、年齢、性別、治療前ウイルス量、HCVセログループ、IL28などが判っていますが、さらに重要な因子として、治療開始後12週間目の時点までの血中C型肝炎ウイルス(HCV-RNA)の早期消失率がポイントとなります。すなわち治療開始から12週までの、早い時期にウイルスが陰性化すれば、最終的に治療が成功する確率が非常に高くなり、逆にそれまでにウイルスが消えない場合は、治療期間を延長するか、あるいは治療を途中で断念するかの判断が必要です。したがって、慢性C型肝炎患者さんに対し抗ウイルス治療を行う場合には、治療効果や治療方針を判断するうえで12週目のHCV-RNAの検査が欠かせないため、ほとんどの治療患者さんに実施しています。このQIは、当科が肝炎治療にいかに真剣に取り組んでいるかの指標となっています。