クオリティ・インディケーター

7.手術・処置に関連する指標

7.1 手術患者における静脈血栓塞栓症の予防行為実施率

2014年度
83.5%
分子:静脈血栓塞栓症の予防行為を行った患者数(3,540)
100%
分母:手術を受けた退院患者数(4,237)

分子補足:肺血栓塞栓予防管理料を算定されている患者
分母除外:
・麻酔時間が45分未満の手術
・局所麻酔のみの手術
・同一入院中に2回以上手術

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7-1 東北大学と三重大学の調査から、我が国に於いて肺血栓塞栓症が増加していることが明らかとなっています。肺血栓塞栓症は、早期診断が困難であり、発症した場合に院内死亡率が非常に高いことから、発症予防が重要です。肺血栓塞栓症の発症基盤として、下肢深部静脈血栓症が重要ですが、深部静脈血栓症も臨床症状に乏しく、早期診断は困難です。このため、下肢深部静脈血栓症を予防することが、結果として肺血栓塞栓症を減少させることになります。下肢深部静脈血栓症の予防法には、弾性ストッキング、間歇的空気圧迫法、薬物療法があり、個々の患者さんの全身状態と手術侵襲の程度により、これらを組み合わせて予防します。また、手術後の早期離床も、下肢深部静脈血栓症の発症予防のために重要です。

7.2 予防行為が行われなかった入院患者の「静脈血栓塞栓症発生率」、「予防可能であった可能性のある静脈血栓塞栓症の割合」

7.2.1 予防行為が行われなかった入院患者の静脈血栓塞栓症の発生率

2014年度
0.03%
分子:入院期間中に静脈血栓塞栓症を新規発症した患者数(5)
100%
分母:肺血栓塞栓予防管理科を算定されていない退院患者数(宿泊ドック含む)(18,272)

分子補足:
・表在血管エコー、静脈造影検査、肺血流シンチグラフィ、胸部造影CTのいずれかの画像検査を行っており、かつ退院時処方にワルファリンが含まれている患者
・サマリー病名に静脈血栓塞栓症が登録されている患者(ただし、入院期間中の発症ではない患者は除く)
分母除外:静脈血栓塞栓症の診断で入院した患者

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下肢深部静脈血栓症の予防法には、弾性ストッキング、間歇的空気圧迫法、薬物療法があり、個々の患者さんの全身状態と手術侵襲の程度により、これらを組み合わせて予防します。また、早期離床も下肢深部静脈血栓症の発症予防のために、重要です。下肢深部静脈血栓症は、これらの方法により、予防できることがわかっています。全ての入院患者さんに予防法を行うことは、人的、経済的に不可能です。弾性ストッキング、間歇的空気圧迫法では、患者さんにも不快感を生じる場合があります。薬物療法には副作用があります。適切な患者さんを選択し、予防を行っています。

7.2.2 予防可能であった可能性のある静脈血栓塞栓症の割合

2014年度
27.8%
分子:分母のうち肺血栓塞栓予防管理科を算定されていない退院患者数(5)
100%
分母:入院期間中に静脈血栓塞栓症を新規発症した退院患者数(宿泊ドック含む)(18)

分子補足:
・表在血管エコー、静脈造影検査、肺血流シンチグラフィ、胸部造影CTのいずれかの画像検査を行っており、かつ退院時処方にワルファリンが含まれている患者
・サマリー病名に静脈血栓塞栓症が登録されている患者(ただし、入院期間中の発症ではない患者は除く)
分母除外:静脈血栓塞栓症の診断で入院した患者

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下肢深部静脈血栓症の予防法には、弾性ストッキング、間歇的空気圧迫法、薬物療法があり、個々の患者さんの全身状態と手術侵襲の程度により、これらを組み合わせて予防します。また、早期離床も下肢深部静脈血栓症の発症予防のために、重要です。下肢深部静脈血栓症は、これらの方法により、予防できることがわかっています。全ての入院患者さんに予防法を行うことは、人的、経済的に不可能です。弾性ストッキング、間歇的空気圧迫法では、患者さんにも不快感を生じる場合があります。薬物療法には副作用があります。適切な患者さんを選択し、予防を行っています。

7.3 全ての手術における静脈血栓塞栓症発症率

2014年度
0.1%
分子:入院期間中に静脈血栓塞栓症を新規で発症した患者数(2)
100%
分母:手術を受けた退院患者数(4,417)

※麻酔時間が45分未満の手術、局所麻酔のみの手術、同一入院中に2回以上手術は対象外

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東北大学と三重大学の調査から、我が国に於いて肺血栓塞栓症が増加していることが明らかとなっています。肺血栓塞栓症は、早期診断が困難であり、発症した場合に院内死亡率が非常に高いことから、発症予防が重要です。肺血栓塞栓症の発症基盤として、下肢深部静脈血栓症が重要です。下肢深部静脈血栓症の予防法には、弾性ストッキング、間歇的空気圧迫法、薬物療法があります。また、手術後の早期離床も、下肢深部静脈血栓症の発症予防のために、重要です。当院では、積極的に低侵襲手術を導入し、術後の早期離床を勧めることで、静脈血栓塞栓症発症の予防の一助としています。

7.4 HCUにおける中心静脈カテーテル関連血流感染率

7.4.1 HCUにおける中心静脈カテーテル使用比

2014年度
1.1%
分子:延べ使用日数(151)
100%
分母:延べ入院患者数(13,393)

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中心静脈カテーテルは、鎖骨下静脈ないしは内頸静脈から心臓近くの上大静脈へカテーテルを挿入、留置するものです。長期の栄養管理を必要とする患者さんや循環呼吸管理を必要とする患者さんに使用されます。留置による合併症と治療上の必要を考慮して、使用が決められます。

7.4.2 HCUにおける血流感染率

2014年度
0.0‰
分子:中心静脈カテーテル関連血流感染数(0)
100%
分母:中心静脈カテーテル使用日数(151)

※中心静脈カテーテル関連血流感染率=中心静脈カテーテル関連血流感染数/中心静脈カテーテル使用日数*1000

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入院中の患者さんには、診断・治療のため、カテーテル留置・切開・穿刺などの医療行為が余儀なく行われることがあります。これらの医療行為には常に感染リスクがつきまといますが、清潔操作手技や管理方法、手指衛生等、感染予防対策を徹底させることで感染症の発生を抑制することができます。
これら医療関連感染症の中でも、中心静脈カテーテルが挿入されることで起こる血流感染は、発生すれば重篤な合併症となる可能性があります。当院では、中心静脈カテーテル関連血流感染の発生率を監視、フィードバックしており、このことが医療の質向上に貢献していると考えています。