クオリティ・インディケーター

10.脳・神経に関連する指標

10.1 急性期開頭術施行患者の死亡退院率

2014年度
9.3%
分子:急性期3日以内に開頭術を受け、死亡退院した患者数(4)
100%
分母:緊急入院後3日以内に開頭術を受けた患者数(43)

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緊急開頭手術を受ける患者さんには、怪我による頭の中の出血が多い方、脳卒中の中で脳内出血の量が多い方、それにくも膜下出血の方が含まれます。いずれも救命のために手術を行いますが、脳のダメージが強い場合には救命できないこともあります。当院は3次救急を担う病院で重症の患者さんも多く搬入されますので、術前の状態がかなり悪い方もいらっしゃいます。麻酔科や手術室スタッフの協力で、緊急手術が必要と判断してから1時間以内に手術を開始できますが、それでも現時点では入院3日後の死亡退院率は約14%、救命率は約86%であります。
この数値は重症患者さんに対する急性期医療の質の一面を表すものですが、高齢者や超重症の患者さん、合併症を多くお持ちの患者さんなど回復の見込みが少ない方を手術適応から外してしまうことで変化し、術後の死亡退院率は低くなり、救命率は上がることになります。反対に超重症の患者さんの救命に果敢に挑めば術後の死亡退院率は高めになります。

10.2 虚血性脳卒中または一過性脳虚血発作患者における抗血小板薬退院時処方率

2014年度
63.6%
分子:退院時に抗血小板経口薬を処方された患者数(259)
100%
分母:18歳以上の虚血生脳梗塞および一過性脳虚血発作患者数(407)

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10-2 虚血性脳卒中または一過性脳虚血発作患者さんのうち、心原性脳塞栓症を除き,再発予防のため抗血小板薬の投与を検討します。出血しやすい疾患など副作用が懸念される患者さんでは、使用を控える場合もあります。もともと内服中で引き続き飲んでいただく患者さんは当院で新たに処方しませんので、当院値に含まれないことがあります。

10.3 急性脳梗塞患者に対する早期リハビリテーション開始率

2014年度
95.8%
分子:入院してから4日以内にリハビリテーションを受けた退院患者数(477)
100%
分母:急性脳梗塞で入院し、リハビリテーションを受けた退院患者数(498)

分母補足:急性脳梗塞について、発症時期が4日以内の患者が対象
分母除外:入院後発症や発症時期が不明の場合は対象外

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10-3 急性期脳梗塞患者さんの治療として、早期にリハビリテーションを行うと後遺症を少なくすることを念頭に置いて診療しています。幸い運動機能が保たれてリハビリテーションが不要な患者さんもみえますが、一部の重篤な脳梗塞患者さんではまず救命が第一目標となり、リハビリテーションが血圧などに悪影響を及ぼすことがあります。そうした患者さんは数日様子をみて安定してから開始することがあります。

10.4 急性脳梗塞患者に対する入院2日以内の頭部CTもしくはMRIの施行率

2014年度
100%
分子:入院当日もしくは翌日に「CT・MRI撮影」を受けた退院患者数(498)
100%
分母:急性脳梗塞の退院患者数(498)

分母補足:急性脳梗塞について、発症時期が4日以内の患者が対象
分母除外:入院後発症や発症時期が不明の場合

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10-4 画像技術の進歩によりCT、MRIは最重要の脳梗塞補助診断となりました。当院は放射線技師と神経内科医が当直することで24時間体制で撮像と画像診断が可能です。妊娠早期や体内金属があるなど、それぞれの画像撮影が禁忌でなければ診断、治療のためにすみやかに行います。