FAQ

開放型病床についてのFAQ
「開放型病床の使い方がよくわからない」というお問い合わせにお答えするため、
具体的なQ&Aをまとめましたのでぜひご活用ください。

【質問内容】

Q1
開放型病床を利用する場合は共同診療・指導が不可欠か。
A.
必ずしなければならないということはありません。基本的にはできる限り行なうこととなっていますが、登録医の先生方はお忙しい中、時間をさいて共同診療・指導にあたることは容易なことではないと思われますので強制するようなことはなく、あくまでも登録医側の意思を尊重します。開放型病床に来院しても必ず共同診療・指導を行なう必要はありません。

Q2
開放型病床を設置する目的は? また、誰が利用できるのか。
A.
開放型病床を設置する目的は、「登録医からの緊急入院要請に対する不応需を極力減らす」という、病診連携ベッドの役割と機能を引き継ぎながら、よりしっかりとした対応ができるよう4床増床して8床としたこと、さらに、ご希望により登録医の先生方と病院主治医とで2人主治医制として、協力しあって共同診療・指導を行なうことを目的としています。
開放型病床を利用できるのは、(1)日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院の登録医または登録歯科医 (2)日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院の登録医が代表する医療機関に所属する医師 (3)名古屋市医師会の休日急病診療所(昭和区・千種区・瑞穂区・天白区・名東区)です。

Q3
開放型病床はどこに何床あるのか。
A.
3病棟3階に8床設置しています。原則として8床のうち2床を毎日午後5時に空床にし、患者さんの受け入れに備えています。

Q4
開放型病床を利用する際の留意事項はなにか。
A.
開放型病床は、緊急に入院が必要な患者さんにご利用いただく病床です。
開放型病床は、空床があれば登録医の判断で患者さんを入院させられます。
事前に利用申し込みが必要です。
利用申し込みは、日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院(052-832-1121)に電話をして、交換手に「開放型病床利用申し込み」と申し出ることになっています。
開放型病床は緊急入院用であることから、病室は男女混合となる場合もあります。
開放型病床に入室する患者さんの来院時の受け入れ窓口は救急外来です。

Q5
開放型病床を利用しようとするとき、どこへどのように申し込むのか。
A.
日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院(052-832-1121)に電話をし、交換手に「開放型病床利用申し込み」と伝えると病院の開放型病床管理責任医師に電話がつながりますので利用を申し込んでください。
なお、開放型病床の利用申し込みは病院の開放型病床管理責任医師しか受け付けないシステムになっています。

Q6
利用を申し込む時に準備しておく情報は何か
A.
利用者を限定していることから(Q3参照)、病院の開放型病床管理責任医師は登録医からの利用申し込みであることを確認するため先生の登録医番号をお尋ねします。
自分の登録医番号を伝えられるよう準備しておいてください(関連Q18「登録医が代表する医療機関に所属する医師の利用」)。患者さんが日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院のIDカード(診察券)を持っておられる場合は、ID番号を準備しておいてください。

Q7
日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院の一般外来を受診している患者さんが緊急入院する必要となったとき、日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院の医師は開放型病床を利用できるか。
A.
開放型病床は登録医からの利用申し込みなしでは利用できません。たとえ登録医が紹介した患者さんが日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院の一般外来を受診していて緊急入院が必要になったとしても、一般外来からの開放型病床の利用はできません。

Q8
開放型病床に入院する患者さんは、入院治療において優遇措置が受けられるか。
A.
患者さんの中には登録医の紹介だからということで他の患者さんよりも優遇されると誤解される方があります。
患者さんの優先的な診察や個室への入室などは、日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院側の判断と責任において患者さんの重症度や緊急度にしたがって決定されます。したがって当然のこととはいえ、特に優遇されるわけではないことを患者さんにあらかじめ説明しておくことが必要でしょう。

Q9
今日の午後5時から翌日の午後5時までの間、開放型病床はどのように運用されるのか。
A.
日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院は、開放型病床が満床になるまで患者さんを受け入れます。満床になった時点で応需は中止となり、翌日の午後5時になるまで新たな受け入れはできません。

Q10
開放型病床に入院した患者さんは、その後も引き続き日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院に継続入院できるか。
A.
開放型病床に入室された時点で患者さんの治療(共同診療・指導を除く)のすべては日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院が担当し、その後の治療の必要性に応じて日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院の担当医が継続入院、退・転院の判断を行ないます。したがって、登録医には患者さんを日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院に継続入院させる権限はありません。

Q11
開放型病床はあらゆる救急疾患に対応できるか。
A.
開放型病床は救急専用病棟に設置されていますので、あらゆる疾患、様態に対応できます。また、集中治療部門をはじめとする患者さんがより適切な治療が受けられる病棟へ転床し、治療を受けることができます。(ただし、Q17関連は除く)

Q12
内科の疾患では入院が必要かどうか診療所レベルでは判断できないことがあり、この場合一般紹介患者さんとして日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院の救急外来を受診させ、日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院医師による要入院の判断が出た時点で開放型病床の利用を申し込むという方法は可能か。
A.
開放型病床はその目的から、緊急に入院が必要な患者さんに焦点をあわせており、ご指摘のケースでは基本的に開放型病床のご利用は難しくなります。しかし、入院かどうか疑われる場合には、開放型病床の積極的なご利用をお勧めします。重篤な状況でなければ翌日退院となるでしょう。

※日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院救急外来医師に開放型病床への入室を任せることは絶対におやめください。
仮にご依頼いただいても病院医師はお受けいたしません。

Q13
午後5時前に開放型病床の利用申し込みをしたが満床だった場合、午後5時以降の空床利用を目的に予約することは可能か。
A.
開放型病床は緊急入院に備えた病床ですから予約はできません。また、電話で利用申し込みをした時点で満床だったため、患者さんを日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院の救急外来で午後5時になるのを待たせるなどの方法は固く禁止させていただきます。緊急入院が必要な患者さんに対しては、開放型病床が使えないとわかった時点で他の病院を早急に探すべきだからです。開放型病床にはウエイティングシステムはありません。

Q14
開放型病床と救急ベッドの両方に空床がある場合、どちらに優先して入院させたらよいか。
A.
登録医が、入院が必要と判断した場合には開放型病床を優先すべきでしょう。間違いなく入院させられるという意味で確実です。

Q15
開放型病床の利用には差額ベッド代金は必要か。
A.
必要ありません。

Q16
開放型病床を利用できない患者さんはあるか。
A.
あります。交通事故のほか、事故性が予測される原因による傷病の患者さんは利用できません。治療費回収が困難と予測される患者さんの故意の紹介を防ぐためです。ただし、日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院の救急外来に一般患者さんとして紹介することは可能です。
※精神疾患患者さんについても利用することはできません。(入院機能がないため)

Q17
登録医が代表する医療機関に所属する医師(代務、嘱託医を含む)が開放型病床を利用することは可能か。
A.
可能です(関連Q3)。これは利用申し込みされるのは登録医本人ではありませんが、患者さんはあくまでも登録医が代表する医療機関に帰属するからです。
ただし、利用申し込みを受ける日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院では、申し込み者が登録医が代表する医療機関の所属医師であるかを確認する必要があります。そこで申し込み者が医療機関を代表する登録医の氏名、登録医番号を伝えられるよう、所属医師にあらかじめご指導いただく必要があります。

Q18
休日急病診療所は開放型病床を利用できるか。
A.
利用できます(関連Q3)。ただし、当分の間は近隣5区(昭和区、千種区、瑞穂区、天白区、名東区)の休日急病診療所に限られます。
利用申し込みの方法は登録医に同じで、各区の休日急病診療所にお知らせしてある登録医番号を日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院の管理責任医師が確認いたします。したがって、休日急病診療所の当番医として出務される際は、休日急病診療所の登録医番号を確認しておくことが必要です。
なお、紹介状には後日日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院が回答書を送付する際に必要な休日急病診療所の名称と登録医番号、出務した医師の氏名を記入してください。

Q19
在宅治療中の患者さんで特に緊急ではないがどうも様子がおかしいので胸部レントゲンやその他の検査をしたい。こんな時、開放型病床が利用できるか。
A.
利用できます。ただし、検査の結果、たいしたことがないとわかった時点でご退院いただくこととなります。

Q20
循環器の病気(例えば心筋梗塞の急性期)など、ある程度専門的な知識が必要な疾患の場合、はじめから専門医の診察が受けられるか。
A.
可能です。日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院はあらゆる救急患者さんに対応できるよう、各専門医を時間内外ともに待機させるとともに、集中治療部への転送が円滑に行なえるよう準備しています。

Q21
開放型病床の利用を申し込んだ後で患者(家族)さんから「入院は日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院で診察を受けてから決めたい」と言われたが、このまま患者さんを送っていいか。
A.
開放型病床は、申し込んだ時点で空床があれば即入院が決定するシステムです。したがって、「診察を受けてから決めたい」と言われた場合は、すでに入院が決定していることを十分理解していただくための説明が必要です。

Q22
共同診療料・指導料の請求の方法は。
A.
共同診療・指導を行なった場合で病院医師の記入及びサインがある場合は、紹介医カルテ記録用紙の1部を持ち帰っていただき、登録医の診療所のカルテに貼付保管して請求をしてください。また、病院医師の記入及びサインがない場合は、記入及びサインの後、事務局よりご送付いたします。
なお、紹介医カルテ記録用紙については、紹介患者さんが入院されている病棟スタッフが電子カルテから印刷しますので、お申し出いただくようお願いいたします。

Q23
開放型病床から転棟、転室しても共同診療・指導は可能か。
A.
基本的に開放型病床内での共同診療・指導についてのみ算定が可能です。よって、転棟、転室した場合(転棟、転室については、病院より連絡します)は、共同診療・指導を行なうことはできますが、共同診療・指導料の算定はできません。

開放型病床の空床情報は、

日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院のインターネットホームページ

https://www.nagoya2.jrc.or.jp/renkei/bb/

でご提供しています。(当院登録医の ID と パスワードが必要です。)