当院について

院長あいさつ

    院長 石川 清

2014年に当院は創立100周年を迎え、今年は新たな100年に向けた4年目の年になります、今年は色々な意味で新たな歴史を創っていく飛躍の年になるかと思います。

飛躍の年として差し迫った重要な課題はJCI認証取得です。JCIとはJoint Commission Internationalの略で、「医療の質向上と患者安全」に関して世界で最も厳しい基準を持つ医療施設の評価機構です。JCIでは全病院的、継続的な取り組みが必要であり、本年2月末のJCI本審査に向け全職員が一丸となって取り組んでいます。認証が取得できれば、この地域ばかりでなく全国のトップレベルの病院となり、目指してきた最高の病院に近づくことができると思います。

国が推進している医療政策である地域医療ビジョン「機能分化と医療連携」は、これからの数年で、より一層拍車がかかるものと思われます。地域医療ビジョンの中で当院の担う役割は高度急性期・急性期医療です。また、当院の歴史と伝統の1つである医療連携も益々重要になってきます。高度急性期・急性期医療と医療連携を推進し、当院の歴史と伝統を守り、さらにそれを発展させていきたいと思います。

当院の歴史と伝統は、高度医療、救急医療、医療連携、災害救護、国際医療救援、研修医・看護師教育等です。救急医療については、昨年度の救急車受け入れ台数が11,000台を超え、これは全国でも第5位に入る多さでしたが、昨年も同様に多くの救急車を受け入れています。高度医療についても、全国1の症例数を誇る腎移植の他、各診療科がそれぞれの専門領域で最先端の高度医療を実践しています。また、研修医教育についても、昨年のマッチングランキングはこの地域ではトップでしたし、全国ランキングでも第6位に入る高い評価でした。いずれの領域でも、当院の歴史と伝統を守り、さらにそれを発展させる動きであったと思います。

創立100周年記念事業である「日赤愛知災害医療センター棟」の設計・建築がいよいよ始まります。いつ発生するか分からない南海トラフ地震に対して名古屋市東部の災害医療の拠点となる本事業は、地域からも大きな期待が寄せられています。また、2年前に開設した性暴力救援センター日赤なごや(なごみ)の活動も本格的に軌道に乗っています。その他、周産期脳卒中センター等の活動も社会から注目されています。これらの取り組みが当院の新たな歴史と伝統となるものと期待しています。こうした様々な取り組みが生まれる背景には、職員一人ひとり、さらには組織としての主体的な動きが、当院の組織風土として根付いてきたことがあげられます。

職員一人ひとり、さらには組織の主体的な動きを生む「八事日赤の組織風土」は、当院が今まで取り組んできたコーチング、さらにはそれらを生かした「人材育成」や「リーダーのリーダーシップ」が重要な役割を担っています。組織にとって最も大切なのは「人」であり、新たな歴史を創っていく上で大切なのも「人」です。「人材育成」とその人材を育てるための「リーダーのリーダーシップ」を大切にして、それを「八事日赤の組織風土」としていきたいと思います。