当院では子宮頸がんに対する集学的治療を実施しています。子宮頸がんは通常扁平上皮がんが多く、手術のほかに放射線治療や化学療法も有効です。腺がんは扁平上皮がんに比べると放射線や化学療法の効果はやや落ちるとされており、子宮温存治療は限定的に選択され、手術を主体に化学放射線治療などを組み合わせての治療となります。
子宮頸部円錐切除術(妊孕性温存希望の場合)
子宮全摘術(腹式、膣式、腹腔鏡補助下摘出など)
拡大子宮全摘術+骨盤内リンパ節郭清術
広汎子宮全摘術+骨盤内リンパ節郭清術±放射線治療
(再発高リスクの場合に放射線治療を追加)
(リンパ節転移がある場合化学放射線治療)
放射線単独治療
広汎子宮全摘術+骨盤内リンパ節郭清術+放射線治療
(リンパ節転移がある場合化学放射線治療)
化学放射線治療±手術
化学放射線治療±手術
手術、放射線治療、化学療法を組み合わせて治療
子宮頚がん治療ガイドライン(日本婦人科腫瘍学会編)
手術+化学療法+放射線治療放射線治療化学療法+放射線治療
2022年 | 2023年 | ||
子宮頸がん | 初回治療総数 | 18名 | 14名 |
ⅠA期 | 手術(子宮頸部円錐切除術) | – | 2 |
手術(子宮全摘術) | 4 | 1 | |
ⅠB期 | 手術 | 2 | 2 |
手術+放射線治療 | – | – | |
手術+化学療法+放射線治療 | 1 | – | |
放射線治療 | – | – | |
ⅡA期 | 化学療法+放射線治療 | 2 | 1 |
ⅡB期 | 化学療法+放射線治療 | 2 | – |
放射線治療 | – | – | |
ⅢA期 | 化学療法+放射線治療 | – | – |
ⅢB期 | 放射線治療 | 1 | – |
IIIC期 | 化学療法+放射線治療 | 3 | 3 |
手術+化学療法+放射線治療 | – | 1 | |
ⅣA期 | 化学療法+放射線治療 | 2 | 1 |
ⅣB期 | 手術+化学療法 | – | 1 |
化学療法+放射線治療 | – | 1 | |
放射線治療 | 1 | 1 |