◇当院が急性期病院という特徴から、リハビリテーション(以下リハビリ)科の病床はなく、各科での急性期入院患者さんを対象として診療しています。当院は日本リハビリ医学会認定の研修施設です。また、脳血管リハビリ、心大血管リハビリ、呼吸器リハビリ、運動器リハビリとも施設基準Iです。リハビリ科専任医師は2人ですが、関連各科の協力により兼任を含むと9人の医師により日々の診療しております。年間3600人以上の急性期患者さんのリハビリを行っています。疾患が安定していない時期でのリハビリですので、院内各部署と連携し患者さん一人ひとりにあった安全なリハビリを心がけています。基本的には入院患者さんを対象としておりますが、平成22年より開始した心臓リハビリに関しては機能回復というより再発予防が目的のため外来リハビリを行っています。また、がん診療拠点病院である当院では、がんリハビリも平成23年より行っております。
◇2018年11月、新たに『ロコモ外来』が開設されました。
高齢社会の到来で、介護を必要とする方が増えています。運動器障害が原因で移動能力が低下し、介護が必要になりそうな状態をロコモティブ症候群(ロコモ)と言います。運動器の障害としては、変形性脊椎症(腰部脊柱管狭窄症)、変形性膝関節症や、骨粗鬆症にともなう骨折などが多く見られます。健康な生活を長く続けるには、ロコモにならないような生活が重要です。今後、当院ではロコモ予防に対してさらに注力すべく、ロコモ外来を開設しました。変形性脊椎症・関節症・骨粗鬆症など運動器障害の評価、ロコモが進行しないような生活スタイルの提案、進行防止のための運動指導などを行う外来です。何らかの運動器疾患を有し、疼痛や歩行障害が出ている方が対象となります。
顔写真 | 役職名 氏 名 |
資 格 取得年 |
主な専門領域 | 資 格 |
整形外科・リハビリテーション科部長 小林 和克 |
平成13年 | 整形外科、脊椎・脊髄外科 | 医学博士、日本整形外科学会整形外科専門医・認定医、日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科指導医・脊椎脊髄外科専門医・脊髄モニタリング認定医、日本臨床神経生理学会認定医、名古屋市難病指定医 |
役職名 氏 名 |
資 格 取得年 |
主な専門領域 | 資 格 |
整形外科・関節外傷外科副部長 澤田 英良 |
平成18年 | 整形外科、手外科 | 医学博士、日本整形外科学会専門医、日本手外科学会専門医 |
整形外科・関節外傷外科副部長 草野 大樹 |
平成20年 | 整形外科、股関節、人工関節 | 医学博士、日本整形外科学会専門医、日本人工関節学会認定医、日本スポーツ協会公認スポーツドクター、名古屋市難病指定医 |
いつも急性期治療後の患者さんの病診及び病病連携診療をありがとうございます。リハビリ科単独でお世話になることはありませんが、リハビリは各科の多くの患者さんとかかわっており、実際の病診、病病連携でリハビリ科は大変お世話になっています。そのためリハビリ情報についても、各科診療情報同様に、詳細な情報提供を心がけておりますが、不明な点などがありましたら、お問い合わせください。もちろん、各科での地域医療連携の会には積極的に参加しています。ご参加の際には、ぜひ、お声掛けいただければ幸いです。