◇外来で対応する症候は、原因不明の発熱(古典的不明熱)、浮腫、体重減少、貧血、リンパ節腫脹、関節痛(整形外科的に除外された)などです。外来では研修医教育のための教育外来を行っております。
◇一部の大学病院の総合診療科のように、どんな症状であれひとまずは診察をして、どこかの専門診療科に振り分けるという役割はしておりません。
◇膠原病リウマチ専門外来
2018年10月より日本リウマチ学会専門医による「膠原病リウマチ外来」を開設させていただいております。膠原病・リウマチ疾患を疑う症状・検査値異常など対象の患者様がおられましたら、ご紹介・ご来院をいただければと思います。
●診療実績(院内外よりのご紹介初診数)
2018年度(2018年11月~2019年3月) 59件
2019年度(2019年4月~2020年3月) 226件
◇当院での健康診断は、ベルギー王国入国ビザ申請用の健康診断のみ行っております。
◇入院診療では、不明熱(古典的不明熱)、尿路感染症(単純性・複雑性)、伝染性単核球症、アナフィラキシーショック、敗血症性ショック・敗血症、リウマチ・膠原病類縁疾患、市中肺炎(救急外来からのみ)、その他複雑な病態などに対応しています。
当科が対応する患者さんの主な症状
・発熱のみ(それ以外の症状がない)
・浮腫
・体重減少
・関節痛
・貧血
主な対応疾患とその標準的な治療法
急性腎盂腎炎
培養結果をもとに、適切な抗菌薬を選択して細菌感染症の治療を行います
結石性腎盂腎炎
結石を伴う細菌感染症に対して、泌尿器科と共同して結石の除去などを含め、抗菌薬で治療します
急性前立腺炎
培養結果をもとに、適切な抗菌薬を選択して細菌感染症の治療を行います
敗血症・敗血症性ショック
血圧・脈拍・呼吸状態の改善に努め、培養結果をもとに、適切な抗菌薬での治療を行います
誤嚥性肺炎
培養結果をもとに、適切な抗菌薬を選択して細菌感染症の治療を行います
アナフィラキシーショック
血圧・脈拍・呼吸状態の改善に努め、適切な抗菌薬での治療を行います
蜂窩織炎
培養結果をもとに、適切な抗菌薬を選択して細菌感染症の治療を行います
不明熱(長期間・発熱のみ)
解熱に努めながら、原因検索を行います
関節リウマチ
抗炎症薬や生物学的製剤など、その患者さんに適した治療法を選択して治療を行います
伝染性単核球症
解熱に努めながら、肝機能異常や脾腫の経過を観察します
痛風・偽痛風
関節炎の痛みの軽減に努めます。痛風の場合は、尿酸値の改善も検討します
感染性心内膜炎(菌血症)
心臓の弁に細菌感染があり、培養結果を参考に循環器内科と共同して抗菌薬で治療します
椎体炎・椎間板炎
背骨(椎体/椎間板)での細菌感染で、培養結果を参考に整形外科と共同して抗菌薬で治療します
鉄欠乏性貧血
おもに女性に起こる貧血であり、鉄補充などを行います
梅毒
性感染症として薬剤による治療を行います
顔写真 | 役職名 氏 名 |
資 格 取得年 |
主な専門領域 | 資 格 |
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副院長 第一総合内科部長(兼) 野口 善令 |
昭和57年 | 総合診療 | 医学博士、公衆衛生学修士、日本内科学会認定医・専門医、米国内科専門医、日本内科学会専門医、日本プライマリ・ケア連合学会指導医 |
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第二総合内科部長 横江 正道 |
平成8年 | 内科、総合診療 | 日本内科学会専門医・認定医・指導医、日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本救急医学会専門医、日本プライマリケア連合学会認定医、日本腹部救急医学会評議員 |
役職名 氏 名 |
資 格 取得年 |
主な専門領域 | 資 格 |
第一総合内科副部長 吉見 祐輔 |
平成18年 | 内科、総合診療 | 日本内科学会認定医・専門医、日本プライマリ・ケア連合学会認定医・指導医 |
医 師 田口 雄一郎 |
平成19年 | 膠原病・リウマチ疾患 | 日本リウマチ学会リウマチ専門医・指導医、日本内科学会認定内科医 |
医 師 久田 敦史 |
平成20年 | 内科、総合診療、膠原病・リウマチ疾患 | 日本内科学会総合内科専門医・認定内科医、日本プライマリ・ケア連合学会認定医、インフェクションコントロールドクター(ICD) |
医 師 竹内 元規 |
平成20年 | 総合診療 | 日本内科学会認定医・専門医、日本病院総合診療医学会認定医 |
医 師 宮川 慶 |
平成21年 | 内科、総合診療 | 日本プライマリ・ケア連合学会認定医、認知症サポート医(厚労省認定) |
医 師 小林 奈津希 |
平成28年 | 内科、総合診療 | |
常勤嘱託医師(専攻医) 礒田 翔 |
平成29年 | ||
常勤嘱託医師(専攻医) 渡邉 賢秀 |
平成29年 |
我が国の急速な高齢化社会の進行とともにあるひとつの臓器に問題がある場合よりも、いくつもの病気を抱えている患者さんが増えてきており、総合診療や総合内科のニーズは年々高まってきております。発熱の患者さんのご紹介に関しては、適切な抗菌薬使用を進めるうえでご紹介後の診療に活かしていきたいと思いますので、是非とも血液培養を採取していただくことを切に願います。ご紹介にあたっては、当科の診療内容を適切にご理解いただき、患者さんにお伝えいただけると幸いです。