初期研修医・専攻医・後期研修医

概要

理念

医療人として適正な人格形成を目指した研修医教育を行います。 医療チームの一員としての役割をはたすことができるよう研修医教育を行います。 患者さん中心の医療の中で、全人的医療を心掛けます。 救急医療・入院診療などを通してプライマリ・ケアの習得を目標とします。 赤十字の研修として、災害医療に貢献できる教育を行います。

基本方針

・患者さん中心の医療をおこなう上で、安全な医療を実践できる能力を習得する。

・多職種と協調して、医療チームの一員となる。

・基本的診療能力の習得を日々の研修から心がけ、生涯にわたる学習の礎を築く。

・円滑に診療情報を伝達するために、医療者としての必要なコミュニケーション能力を養う。

・生命の尊厳を意識して、救急医療・災害医療・高度医療・がん医療・地域医療の研鑽に努める。

院長メッセージ

      院長 佐藤公治

研修医教育は当院の歴史と伝統

当院は、歴代院長が首尾一貫した方針で病院の進むべき方向性を定め、歴史と伝統である救急医療、高度医療、災害救護と国際救援、がん診療、周産期医療、医療連携、研修医教育などを推進することによって現在の病院にまで発展してきました。特に“研修医は病院発展の原動力”との考えのもと、 研修医教育には最重点を置き研修医教育指導体制の充実を図ってきまし た。そして、さらなる充実した研修医教育を実現するため、2013年4月から新たに臨床研修部を創設いたしました。

ジェネラリストとしての習得に加え、医師・組織人・社会人としての人間形成

当院の研修医教育の中で最も重視している点は、救急外来での教育です。“八事日赤と言えば救急、救急と言えば八事日赤”と言われるほど救急は当院の代名詞とも言うべき領域であり、豊富な症例、優秀な指導者、最新の医療機器を整備し、充実した救急外来での研修医教育を実施しています。当院での2年間の初期研修期間中、救急外来での診療を通して、あらゆる疾患についての診断・治療を経験することにより、ジェネラリストとしての医師の基本は間違いなく習得できるものと確信しています。さらには、日々日常の診療の中で、患者や職員とのコミュニケーションを通して、医師として、組織人として、社会人としての人間形成が達成できるものと思っています。

基本プログラム責任者

副院長・循環器内科部長
基本プログラム責任者

吉田 幸彦

初期臨床研修基本プログラムへようこそ

医療に対する社会的要請は、現在急激に大きく変わろうとしています。初期研修では、その変化する環境の中でも臨床医を目指す人であればどこへ進むとしても医療人として必要な基本的な診療能力・姿勢・態度を身につけなければなりません。
当院では、ホスピタルミッションのひとつに人材育成をあげ、病院全体で研修医を育てる体勢を作り上げる努力を継続してきました。その結果が、充実した病院設備、熱意のある指導医、優秀なメディカルスタッフ、コモンディジーズ 症例の豊富さ、診療能力の高さと診療実績の充実など魅力ある研修環境に結実しています。研修医の満足度は高く、 初期研修を修了した多くの研修医が専門研修へと進みます。当院の臨床研修に対する取り組みは、NPO法人卒後臨 床研修評価機構の「臨床研修評価」の審査(平成25年更新訪問調査)において「認定(6年)」の高い評価を受けまし た。当院の基本プログラムは、研修医のニーズにマッチするよう選択科の自由度を高く、かつ、関連する診療科の間(呼吸器内科・外科、循環器内科・心臓血管外科など)でシームレスな研修ができるように工夫されています。研修医教育カンファレンス、外国人講師による CASE CONFERENCE、フロリダ大学病院での海外研修など研修医のモチベー ションを引き出すための教育行事も多く行われます。さらに、当院の特色として、救急医療、高度急性期医療、災害医療が充実しており幅広い急性期疾患や救護活動を経験することができます。ぜひ、当院で実りのある医師としての第一歩を踏み出してください。

小児科プログラム責任者

第一小児科部長
小児科プログラム責任者

石井 睦夫

社会にとって貴重な〈小児科医〉、 その第一歩を確実に踏み出してください。

小児科研修プログラムの特色は、初期研修1年次に1か月間、2年次には3 か月間以上の小児科研修があります。救急、循環器、腎臓、アレルギー、血液疾患、小児精神、神経、内分泌などの専門医も充実。NICUは総合周産期 母子医療センターとして中核的な役割を担い、小児救急は一次から三次救急まで対応し、小児集中治療室(PICU)も2床備えています。小児腎臓病科は慢性腎臓病の治療、小児腎移植などを行っています。また、初期研修から専門までの一貫した研修が可能であり、研修後は、どこの医療機関でも頼りにされるすばらしい小児科医になっていることを確信します。

産婦人科プログラム責任者

第一産婦人科部長
産婦人科プログラム責任者

加藤 紀子

充実した体制によるきめ細やかな指導を実践しています。

当院産婦人科は愛知県指定の総合周産期母子医療センターであり、ハイリスク妊娠の管理に定評を持ち腎移植後妊娠の治療では全国有数の症例数を誇ります。新専門医制度の基幹施設に認定されており、産婦人科専門医の取得のため第一線の関連施設と協力体制を整えているところです。日本周産期・新生児医学会、日本婦人科腫瘍学会、日本女性医学学会の専門医指導施設でもあり、 各分野の専門医の取得にも当院の勤務経験が有利に働きます。将来産婦人科医を志している学生さんはぜひ当院の産婦人科プログラムで初期研修を受けてください。

地域医療重点プログラム責任者

教育研修推進室長・新生児科副部長
地域医療重点プログラム責任者

山田 崇春

病院や診療所での外来・訪問診療、救急対応、幅広い臨床経験を積める2年間です。

地域医療に特化した重点コースとして、1年目は原則、必修分野を研修し、2年目は地域医療研修を中心に、必修分野及び希望科を研修することができるプログラムです。本プログラムは、日常診療で遭遇する頻度の高い疾患や、緊急性が高い救急疾患、慢性疾患などに幅広く対応できる医師を育成することを目標としています。具体的には、病院や診療所での外来診療、救急対応、重症対応、訪問診療など、どのような症例にも対応する経験を重視しています。 初期臨床研修の2年間で何を学び、経験し、修得したかは、その後に続く医師としての働き方の根幹を成します。明日の医療を担う皆さんが、医師としての第一歩を踏み出せるよう、職員みんなでサポートします。