腎機能が悪くなった方は、本来の腎機能の10%近くなった時(CKD5)には腎機能を補うための治療をする必要があります。この治療方法を腎代替療法といいます。 その方法には3つの方法があります。
1、血液透析:体の血液を取り出し、きれいにしてから、体に戻す方法。
本来の腎機能の10%程度を補うことができます。 病院で3回/週、4時間ほどの透析を行ないます。一番長く、20年~30年継続できます。
2、腹膜透析:透析液を腹腔内(お腹の中)に出し入れして、血液をきれいにする方法。
本来の腎機能の10%程度を補うことができます。毎日自分で行ないます。腹膜が痛む(被嚢性腹膜硬化症など)ため、5~8年程度で他の方法を選ぶ必要があります。
3、腎移植:健常な腎臓をいただき、体内に入れる手術をおこないます。
本来の腎機能の50%程度を補うことができます。免疫抑制剤を内服し続ける必要があります。
慢性拒絶反応などのため、腎生着は平均20年といわれています。
慢性腎臓病(CKD)は1~5に分類され、腎機能(eGFR)が10程度になった時(CKD5)に腎代替療法の選択をします。
1)最初に腹膜透析を選び血液透析や腎移植行なう。血液透析を選んだ場合途中に腎移植をはさむ。
2)最初に血液透析を選びその間に腎移植をはさむ。
3)透析をせずに先に腎移植を選ぶ。その後血液透析や2次腎移植を行なう。