4月15日(月)バングラデシュ南部避難民保健医療支援に派遣される職員2名の出発式を行いました。
ミャンマー・ラカイン州で発生した暴力行為により、90万人を超える人々が隣国バングラデシュに流入するという人道危機が発生しています。日本赤十字社(以下、日赤)は仮設診療所における治療と、避難民の中から保健ボランティアを育成し、彼らを中心とした感染症予防に関する啓蒙活動や手洗い指導などの地域保健活動も行っています。
2017年12月から日赤が避難民キャンプで運営してきた診療所はアクセスが良く、これまで病院に行くことが難しかった避難民にとって重要な役割を果たしています。開設から一年以上が経過した診療所は、現地の雨季を前に建て替え工事が進められています。また同時に診療所が建つ高台の地滑りを防ぐための地盤補強工事も行われています。
3月20日に帰国した山田則子看護師の後任として、約11か月派遣される清水宏子看護師は、「事業責任者という立場は私にとって初めての経験であり、緊張もしていますが、周囲と協力しながら務めてまいります」と抱負を述べました。また、診療所の改築と地盤強化工事に係る調整業務のため、約3週間派遣される菅原直子看護師長は、「診療所の立て替えなどの工事は佳境に入っています。清水看護師が事業管理に集中できるよう調整業務を担ってきます」と述べました。
佐藤院長からは、「お二人はベテランなので心配は不要かと思いますが、健康に留意して頑張ってきてください」と激励の言葉をもらいました。
日本赤十字社では救援金の受付を行っています。ご寄付いただいた救援金は医療支援や食料・生活用品の提供などの支援に充てられます。
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