73年前に広島で被爆したピアノによる演奏会が開催されました

73年前に広島で被爆したピアノによる演奏会が開催されました

9月27日(木)正面玄関エントランスにて被爆ピアノによる演奏会が開催され、入院患者さん、外来患者さん、ボランティアの方々、近隣にお住まいの方々、当院職員など150名以上が耳を傾けました。

まず、広島県在住のピアノ調律師 矢川光則さんが「被爆ピアノ」の紹介をしました。全国には73年前に広島や長崎で被爆したピアノが10台程あるそうです。今回演奏された「被爆ピアノ」は昭和13年製で、広島で被爆した際には猛烈な爆風に曝され、たくさんのガラスの破片で傷つきました。矢川さんは2005年に所有者より託されて以来、被爆ピアノの演奏会を日本各地で実施しています。矢川さんは「演奏会を平和の尊さ、戦争の愚かさを考えるきっかけにしてほしい」と語りました。

演奏会では、まずピアノ演奏者の渡辺理紗子さんによりショパンの「ノクターン」と「革命」が演奏されました。渡辺さんによると、ショパンはこの曲に革命での戦いに対する怒りや悲しみを込めたそうです。被爆ピアノから奏でられる、優しい中にも力強さのある音色に会場の皆さんは聴き入っていました。

続いて、「みなさんで歌いましょう」と題してアンサンブルSAKURAさんとまほろば遊さんが会場の皆さんと一緒に歌いました。「手のひらを太陽に」は歌詞に合わせた手話をつけて歌いました。また、「赤とんぼ」、「里の秋」、など秋の曲や「BELIEVE」、「ふるさと」となど多くの人になじみのある曲目が続きました。「里の秋」はようやく戦争が終わり平和が訪れた静かな秋の夜に出征からまだ帰ってこない夫の無事を祈る想いが込められているそうです。それぞれの曲を歌うにつれて、会場の皆さんの気持ちもほぐれ、素晴らしい歌声がエントランスに響きわたりました。

最後に瀬戸市在住の長谷川兄弟によるレ・フレールの「四海兄弟」と「Happy Song」のピアノ連弾が披露されました。中高生の息の合った楽しい演奏に、会場の皆さんも手拍子で応えていました。

今回の演奏会をとおして、73年前に被爆し再生されたピアノから奏でられる優しく力強い音色を肌で感じ、あらためて平和の尊さに想いを馳せる機会となりました。

来年には被爆ピアノを題材にした映画が公開されるそうです。今回の演奏会を聴けなかった方もぜひご覧ください。