バングラデシュ南部避難民救援

医療チーム第4班が活動を終え帰国

日本赤十字社(以下、日赤)がバングラデシュへの避難民支援を開始してから、5か月が経ちました。今もなお、バングラデシュ赤新月社スタッフに加えて、50人の避難民ボランティアとともに、巡回診療および仮説診療所での診療活動を中心に医療支援を実施しています。

現地ではいまだ多くの人びとが支援を必要としており、過密なテントでの暮らし、更には衛生環境が整っていない居住区では、引き続き感染症の流行や、サイクロンによる被害も懸念されています。

3月1日に、バングラデシュへ派遣されておりました医療チーム第4班の米川医師、山田看護師、大見看護師、堀部放射線技師の出迎え式を行いました。(※第3班より活動を継続)

この長期化している人道危機に対して、米川医師は、「現状の医療支援がどこまで継続して実施できるかが重要なポイントだと思います。急な病気や怪我だけでなく、高血圧や糖尿病など慢性的な疾患にも対応できるよう、国際機関や各支援団体間がしっかり役割分担をし、連携していく必要があります」と述べました。山田看護師は、「健康面だけでなく、人としての営みやその人らしい生活が最低限守られるような支援を考えることも必要です。バングラデシュの避難民に対する世間の注目が次第に薄れてきている印象がありますが、私たちが現状を伝え、皆さんに関心を持っていただき、支援の輪を広げられるよう努めていきたいです」と述べ、報告会を締めくくりました。

日赤はこれまで2万5000人を診療し、4万人にこころのケアを提供してきました。現在、第5班が現地入りし、避難民キャンプでの医療支援活動を継続しています。

(国際医療救援部)

 

【バングラデシュ南部避難民救援特設ページ】

http://www.jrc.or.jp/activity/international/results/180104_005041.html

【バングラデシュ南部避難民救援金】

皆さまの温かいご支援をよろしく願いいたします。

http://www.jrc.or.jp/contribute/help/cat817/index.html