日本母体救命システム普及協議会公認講習会(J-CIMELS)を開催しました

日本母体救命システム普及協議会公認講習会(J-CIMELS)を開催しました

去る9月22日(土)、9月23日(日)、当院研修ホールにおいて上記講習会を開催しました。

「日本母体救命システム普及協議会公認講習会」(以下、J-CIMELS)とは、日本産婦人科医会の呼びかけで、日本産科婦人科学会、日本周産期・新生児医学会、日本麻酔科学会、日本臨床救急医学会、京都産婦人科救急診療研究会、妊産婦死亡検討評価委員会の7団体により設立されました。

我が国の妊産婦死亡の一段の低下を目指すには、産婦人科医のみではなく、あらゆる職種の周産期医療関係者に標準的な母体救命法を普及させることが重要との認識に基づき、総合周産期母子医療センターを担う当院にとって、非常に重要な講習と考え定期的に開催しています。

当院は、昨年の夏に第一回講習会を開催し今回で三回目を迎え、東海地区において屈指の公認講習会施設となり、全国から多様な職種の受講生が集まっています。 今回開催したコースは、ベーシックコース、インストラクターコース(ベーシックコースのインストラクターになるためのコース)、アドバンスコースです。

ベーシックコース講習会では、妊産婦・産褥婦の病態の特殊性を考慮した心肺蘇生法等について、実践的なトレーニング(産後の出血性ショック、肺塞栓症、脳血管障害などの場面を設定し、各疾患での母体の救命処置の実技等)が行なわれます。 アドバンスコース講習会では、一次医療機関などから搬送されてきた母体に対して院内他科の医師と連携し、系統立てて母体の状態を評価、管理、治療していくことを学びます。 今後、妊産婦死亡率の低下と周産期医療の向上を通じて社会の福祉に貢献できるようにJ-CIMELSを推進してまいります。