中内 真由美
一期一会の看護を大切に
日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院は、高度急性期医療を担う地域支援病院として救急医療・高度医療・がん医療を提供しています。当院の入院患者の半数は救急入院で、平均在院日数は約11日と短期間です。
しかし高度急性期医療であるからこそ、私たち看護職は、医療チームの一員として患者さんの命を守り、ご家族の想いに寄り添い、看護の手を差し伸べることが求められています。そして私たち医療従事者は、患者さんやそのご家族の人生の「いちページ」に関わらせていただいています。その「いちページ」は二度と同じものはなく、その瞬間、瞬間、そしてその時をともに過ごす人と人により創り語られると思います。その想いから看護部のモットーを「一期一会の看護を大切に」としました。
人道の原則:あらゆる状況下において人間の苦痛を予防し軽減すること、
いのちと健康を守り、人間の尊厳を確保すること
これは赤十字の基本原則の「人道の原則」です。あらゆる状況下とは、目の前にいる人がおかれている状況下において、日々の医療活動を行う状況(平時)はもとより、国内外での災害時、あるいは国際救援での紛争時の状況もさします。
私たち医療従事者は毎日の治療・看護や国内外の災害救援の中で、この原則を実践する努力をしています。「人間の尊厳を確保する」、この尊厳には患者さんやご家族のことは当然ですが、一緒に働く職員の尊厳に対しても重要なことであると思います。患者さん・ご家族そして同僚を「慮る」こと、それが人間の尊厳の第一歩であると考えています。
看護部の理念
看護部職員として倫理を守り、患者さんに信頼される看護を行います
思いやりとあたたかみのある看護を行ない、看護の質向上に努めます
人と人のふれあいを大切にし、患者さん中心の看護を実践します
看護部のビジョン
患者・家族が安心して生活できる地域医療・看護の担い手となる
看護の専門性を高め、社会に貢献できる
赤十字精神に基づき、赤十字活動の推進者になる
看護部の目標:基本方針
質の高い専門的看護の提供
働きやすい・働き続けたい労働環境づくり
医療環境の変化をふまえた高度急性期病院の役割遂行と看護の提供
変則2交替勤務を実施しています。
日勤:8:30~17:00
基本的には12時間夜勤です。
20:30~9:00
一部救急病棟は16時間夜勤を行っています。
16:30~9:00
救急外来は3交替勤務を行っています。
8:30~17:00
16:30~1:00
0:30~9:00
夜勤者はスクラブを着用し、日勤勤務者と区別をすることで、超過勤務にならないよう配慮しています。ユニフォームが異なることで、勤務終了間際の依頼は次の勤務者にしてほしいことなどを他職種に伝えています。
PNS®を導入しています。看護師が安全で質の高い看護を提供することを目的に、2人の看護師が良きパートナーとして対等な立ち場でお互いの特性を活かし、相互に補完し協力し合って、毎日の看護ケアをはじめ、係・委員会活動など1年を通じてその成果と責任を共有しています。
Q1:就職するのに年齢制限はありますか?
A1:年齢、性別に制限はありません。私たちとともに働く意欲のある方を求めています。
Q2:希望した部署に配属されますか?
A2:入職前に内科系、外科系、救急系など領域の希望を伺い、できるだけ希望に添えるよう配慮しています。
Q3:休みの希望はできますか?
A3:ひと月に2か所(3連休まで)希望することができます。夏休み休暇は3連休以上の休みを希望することができます。
Q4:夜勤はいつごろから始まりますか?
A4:部署による差がありますが、ゴールデンウイークを過ぎた頃からシャドー練習が始まり、11月頃には1人のメンバーとして夜勤勤務することを目標にしています。
Q5:海外での活動はできますか?
A5:当院は日本赤十字社の国際医療救援拠点病院の一つなので、海外で活動できる人材育成をしています。これまでに多くの人材を海外へ派遣しています。
Q6:男性看護師の数はどれくらいですか?
A6:男性看護師は約70名です。「八事DAN(ヤゴダン)」という男性看護師の会があります。DANは「男性のDAN」「団結のDAN」「ダンディのDAN」を表しています。
Q7:個々のキャリアアップ、ライフワークに合った支援はありますか?
A7:病棟毎に教育推進費が割り当てられ、その中で学会や院外研修受講のサポートをうけることができます。
子育ての支援として、院内保育園、夜間保育、病児保育を設置しています。また、育児短時間制度を利用している看護職員は1割以上に至っています。