
日本は高齢化の進展に伴い、医療提供体制の効率化と質の向上を目指し、病院機能を「高度急性期」「急性期」「回復期」「慢性期」に分化させる政策を推進しています。
この中で、日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院は、名古屋市東部における高度急性期医療の中核病院として、重症・急性期患者に対する専門的かつ高度な医療を提供しています 。
当院の外来は紹介状を持参された方を対象とした事前予約制の専門外来が中心です。初診の方は原則として、地域の「かかりつけ医」からの紹介状が必要です。
当院では、地域の診療所の先生との関係はどうあるべきか、ということを早くから考えて来ました。これからの地域医療においては、普段の健康維持の相談は診療所の先生、すなわち『かかりつけの先生』が行い、専門的な検査や入院が必要な治療は病院が行うという病状に応じた役割分担が大切であると考えています。 『かかりつけの先生』は、患者さんの病状によって病院へ紹介状を書き、患者さんはその紹介状を持って病院を受診していただく。そして検査や治療が終わり容体が落ち着いたら、患者さんはまた『かかりつけの先生』のところで治療を続けていただく。このように、診察所と病院の連携による患者さん中心の一貫した診療体制が大切であると思います。
当院では、近隣5区を中心に1,900名以上の登録医(医科・歯科)と連携し、患者さんの病状に応じた一貫した診療体制を構築しています。
こうした先生方と病院との連携体制は平成2年から進めており、日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院病診連携システムと呼んでいます。登録医の先生方には、いつでも自由に当院に出入りしていただき、ご自身が紹介した患者さんの様子を診ていただいています。また、専門的な医療機器を必要とあればいつでも利用いただけるシステムや、登録医の先生方からご紹介いただいた患者さんが、いつでも入院できるような体制を整えています。
さらに、平成25年度から地域医療連携ネットワークシステム『やごとクロスネット』を整備し、インターネットを介してリアルタイムでの情報提供を行い、ご参加いただいている登録医の先生方はご自身の施設に居ながらにして紹介した患者さんの検査データ等をご確認いただく事が可能となりました。これにより、さらに密接な連携体制を築き、かかりつけ医である登録医の先生と当院の主治医との共同診療が容易となり、患者さんにとってより充実した診療体制が提供できることとなりました。
紹介状を持参されることで、以下のメリットがあります。
診療が円滑に進みます:かかりつけ医による病状の経過が共有されるため、重複検査の回避や迅速な診断が可能です。
待ち時間の短縮:紹介状を持参された方は診療を優先いたします。
選定療養費の免除:紹介状がある場合、初診時にかかる選定療養費(7,700円)は免除されます。
事前予約が可能:予約センターを通じて受診日時の調整ができます。
かかりつけ医は、日常的な健康管理や初期診療を担う存在です。病状が専門的な診療を要する場合には、かかりつけ医が適切な医療機関へ紹介し、治療後は再びかかりつけ医のもとで継続的なケアを受けるという流れが、今後の医療制度の基本となります。ご理解とご協力をお願いいたします。
地域の皆さまに信頼される高度急性期病院として、今後も質の高い医療を提供してまいります。