当院では、患者さんの心身への負担を最小限に抑え、安全で質の高い医療を提供することを目指しています。円滑な診療のため、診療契約の範囲内において基本的な医療行為や処置については病院判断で施行させていただくことがあります。またその一環として、比較的負担の少ない低侵襲の医療行為等につきましては、原則として文書ではなく口頭でのご説明と同意をいただいたうえで実施しておりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
不明な点がございましたら、遠慮なく担当の医師または看護師にお尋ねください。
採血、注射、レントゲン撮影など、日常的に行われる基本的な医療行為や検査等につきましては、原則として口頭による説明と同意を行います。これらの行為は患者さんへの負担が少なく、合併症のリスクも低いと考えられます。
ただし、患者さんの状態によって、もしくは当院職員が必要と判断した際は、通常口頭で説明している医療行為や検査であっても文書での説明と同意をお願いする場合があります。
文書を用いて説明している医療行為等でも、繰り返し行う場合、2回目以降は口頭での説明となる場合があります。
医療行為等を行う際には、提供する医療行為等に伴って一定の頻度で患者さんの心身への障害や有害事象が生じることがあります。
低侵襲の医療行為等であっても心身に多少なりとも負担はかかりますので、まれにではありますが、医療行為等に伴って合併症や有害事象が発生することがあります。
当院では細心の注意を払って医療行為等を行っておりますが、これらの合併症等を完全に避けることはできず、「医療過誤」や「医療ミス」など医療従事者の不注意によるものとは異なります。
(例)採血後の神経障害、投薬時のアナフィラキシー
医療行為に伴う合併症等が生じた場合の治療は、通常の保険診療で行います。
主な低侵襲の医療行為や検査・ケア項目等と、それぞれに起こりうる合併症や有害事象の例は下記の通りです。
<内容>
身体計測、体温測定、血圧測定、移動介助、食事介助、リハビリテーション、栄養指導、患部等の写真撮影(診療上必要な場合)など
<起こりうる合併症・有害事象>
転倒、転落、皮膚損傷、感染、誤嚥・窒息、関節痛、筋肉痛、心肺機能障害、予期しない食物アレルギーなど
<内容>
尿検査、蓄尿、微生物学的検査、病理・細胞診検査、生理検査(心電図、脈波、脳波、体表超音波検査、呼吸機能検査、運動・薬物負荷検査、自律神経機能検査など)、喉頭ファイバー検査、心理検査、簡易血糖測定など
<起こりうる合併症・有害事象>
皮膚損傷、出血、粘膜損傷、アレルギー反応、誤嚥・窒息など
<内容>
心拍、血圧、呼吸数、心電図、経皮酸素飽和度、動脈圧測定など
<起こりうる合併症・有害事象>
皮膚損傷、感染、出血、神経障害、血管損傷など
<その他>
患者さんの安全確保および業務管理のため、手術室など特定の場所では室内をカメラでモニタリングしています。また、患者さんが安静を保てない場合など、安全確保のために病室内等の音声や画像をモニターする場合があります。
<内容>
採血(静脈、動脈)、酸素投与、温・冷あん法、洗腸、浣腸、鼻内処置、剃毛、爪切り、弾性ストッキング着用、下肢への圧迫ポンプ装着、湿布処置、消炎処置、軟膏処置、点眼処置、痰などの吸引、鼻出血止血処置、創部処置(消毒等)、抜糸、抜鉤(ばっこう)、局所麻酔、創傷処理(縫合等)、簡単なデブリードマン(壊死組織の除去)、非観血的整復固定、ギプス装着・取り外し、関節穿刺、関節処置、鼻腔カテーテル挿入、膀胱留置カテーテル挿入、栄養チューブ挿入、気管カニューレ交換、導尿、膀胱洗浄、膀胱灌流(かんりゅう)、末梢動静脈路管理のためのシーネ固定、投薬、坐薬挿入、ネブライザー、注射(静脈内、筋肉内、皮下、結膜下)、末梢静脈内留置針挿入、持続皮下留置針挿入、末梢動脈内留置針挿入、CV(中心静脈)ポートへの留置針の挿入、維持透析療法など
<起こりうる合併症・有害事象>
感染、出血、皮膚損傷、神経損傷、血管損傷、疼痛、血栓形成、臓器損傷、局所の炎症、アレルギー反応、薬剤漏出、測定値誤差、誤嚥、窒息など
<内容>
X線一般撮影、単純CT・MRI検査、骨塩定量検査など
<起こりうる診療行為合併症>
被曝、精神的負担、閉所恐怖症の発症または悪化、熱感・不快感、皮膚損傷など