災害医療とは、地震、台風、豪雨などの自然災害や大規模事故、テロなどの災害発生時に、医療の需要が供給よりも上回った状態で行われる医療のことです。病院の建物や設備が被害を受けることも多く、時間や資源が限られる中で行われるため、日ごろの診療とは異なり様々な傷病者に短期間に対応する必要があります。
当院では災害時に医療提供体制が逼迫した状況においては効率的に必要な医療を提供するため、可能な限り医療提供に際する手続きを簡略化することがあります。具体的には、提供される医療について口頭で説明したのち、通常診療における書面を用いたインフォームドコンセント等を経ることなく、医師を含む複数の医療者により医療提供が妥当であるかどうかの評価をしたうえで必要とされる医療を開始することが想定されます。
一人でも多くのひとの命を救い、苦難を取り除くため、この病院方針にご理解とご協力をお願いいたします。
令和4年7月1日
日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院長