クオリティ・インディケーター

心血管に関連する指標

急性心筋梗塞患者における当日アスピリン投与割合(2020年度で計測終了)

2020年度
71.5%
分子:退院時にアスピリンが処方されている患者数(93)
100%
分母:急性心筋梗塞で入院した患者数(130)

・一般社団法人日本病院会QIプロジェクト 医療の質を表す指標

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急性心筋梗塞患者における退院時抗血小板薬投与割合(2020年度で計測終了)

2020年度
92.9%
分子:退院時に抗血小板薬が投与された患者数(104)
100%
分母:急性心筋梗塞で入院した患者数(112)

・分母:退院時転帰が死亡、退院先が不明、転院の症例は除外。
・一般社団法人日本病院会QIプロジェクト 医療の質を表す指標

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急性心筋梗塞は、突然死に至る最も緊急性の高い疾患です。急性期治療として、PCIの占める割合が大きいことは言うまでもありません。しかし、急性心筋梗塞は、急性期を乗り越えたら治癒する病気ではありません。ほとんどの症例が陳旧性心筋梗塞となり、急性心筋梗塞再発の予11-2防(これを二次予防と言います)が重要です。急性心筋梗塞の二次予防は、生活習慣の改善と薬物療法により行われます。アスピリンは、その中でも最も標準化が進んだ薬剤です。アスピリンの抗血小板作用は、急性心筋梗塞の二次予防が証明されています。薬剤の副作用や出血性疾患の合併などにより処方できない症例を除き、基本的に、全ての急性心筋梗塞の患者さんに投与されます。一部の症例では、アスピリンの代わりとなる抗血小板薬が投与されています。

急性心筋梗塞患者における退院時βブロッカー投与割合(2020年度で計測終了)

2020年度
83.0%
分子:退院時にβブロッカーが投与された患者数(93)
100%
分母:急性心筋梗塞で入院した患者数(112)

・分母:退院時転帰が死亡、退院先が不明、転院の症例は除外。
・一般社団法人日本病院会QIプロジェクト 医療の質を表す指標

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急性心筋梗塞は、突然死に至る最も緊急性の高い疾患です。急性期治療として、PCIの占める割合が大きいことは言うまでもありません。しかし、急性心筋梗塞は、急性期を乗り越えたら治癒する病気ではありません。ほとんどの症例が陳旧性心筋梗塞となり、急性心筋梗塞再発の予防(これを二次予防と言います)が重要です。急性心筋梗塞の二次予防は、生活習慣の改善と薬物療法により行われます。β―遮断薬は、元来降圧薬として使用されてきましたが、急性心筋梗塞の二次予防効果が証明されています。わが国では、欧米と比較して、冠攣縮を合併する症例の頻度が高いことから、以前はそれほど処方頻度が高くありませんでした。しかし、近年、わが国において医学的データの集積とともに、処方率は上昇しています。当院でも、国内、海外のデータをもとに、現在はβ―遮断薬を積極的に処方しています。

急性心筋梗塞患者における退院時スタチン投与割合(2020年度で計測終了)

2020年度
93.8%
分子:退院時にスタチンが投与された患者数(105)
100%
分母:急性心筋梗塞で入院した患者数(112)

・分母:退院時転帰が死亡、退院先が不明、転院の症例は除外。
・一般社団法人日本病院会QIプロジェクト 医療の質を表す指標

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急性心筋梗塞患者における退院時ACE阻害剤もしくはARB投与割合(2020年度で計測終了)

2020年度
84.8%
分子:退院時にACE阻害剤もしくはARBが投与された患者数(95)
100%
分母:急性心筋梗塞で入院した患者数(112)

・分母:退院時転帰が死亡、退院先が不明、転院の症例は除外。
・一般社団法人日本病院会QIプロジェクト 医療の質を表す指標

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急性心筋梗塞患者におけるACE阻害剤もしくはARB投与割合(2020年度で計測終了)

2020年度
87.7%
分子:ACE阻害剤もしくはARBが投与された患者数(114)
100%
分母:急性心筋梗塞で入院した患者数(130)

・一般社団法人日本病院会QIプロジェクト 医療の質を表す指標

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急性心筋梗塞は、突然死に至る最も緊急性の高い疾患です。急性期治療として、PCIの占める割合が大きいことは言うまでもありません。しかし、急性心筋梗塞は、急性期を乗り越えたら治癒する病気ではありません。ほとんどの症例が陳旧性心筋梗塞となり、急性心筋梗塞再発の予防(これを二次予防と言います)が重要です。急性心筋梗塞の二次予防は、生活習慣の改善と薬物療法により行われます。ACEI/ARBは、心機能を保持し、心機能の低下した心筋梗塞の予後を改善することが証明されています。当院では、低血圧や高カリウム血症など副作用を生じやすい症例に配慮しつつ、投与を行っております

急性心筋梗塞患者の病院到着後90分以内のPCI実施割合(2020年度で計測終了)

2020年度
67.7%
分子:来院後90分以内に手技を受けた患者数(63)
100%
分母:18 歳以上の急性心筋梗塞でPCIを受けた患者数(93)

・分母:退院時転帰が死亡、退院先が不明、転院の症例は除外。
・一般社団法人日本病院会QIプロジェクト 医療の質を表す指標

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急性心筋梗塞の治療には、発症後可能な限り早期に再灌流療法を行うことが、生命予後の改善に重要です。現在、発症後12時間以内は早期再灌流療法の適応とされ、主にバルーンやステント、血栓吸引を使用したカテーテル治療(PCI)が行われます。病院到着(door)からPCI(balloon)までの時間は、救急救命センターで発症早期の急性11-4心筋梗塞と診断されてから、緊急心臓カテーテル検査と治療のためのスタッフならびにカテーテル室の準備、さらにPCIの手技までを含む複合的な時間であり、door-to-balloon時間と呼ばれます。とくに冠動脈が完全に閉塞したことを反映するST上昇急性心筋梗塞の場合には、door-to-balloon時間が90 分以内であることが求められます。(注:上記指標の分母には、90分以内の再潅流を求められていない非ST上昇型急性心筋梗塞の患者数も含めています。)