臨床検査科では、2021年度からメンティの精神的安息・メンターの成長を期待して、メンター制度を導入しました。
メンター制度とは
◆先輩(メンター)が双方向の対話を通じ、後輩(メンティ)のキャリア形成上の課題解決や悩みの解消を援助し、個人の成長を支援する役割を果たす
◆定期的にメンターとメンティが面談(メンタリング)を重ね、 信頼関係を育む中で、メンターはメンティの抱える仕事上の課題や悩みなどに耳を傾け、相談に乗る
◆メンティ自らがその解決に向けて意思決定し、行動できるよう支援する
臨床検査科のメンター制度は以下の4つの内容で構成し、運営をしています。
①メンタリング
月2回、30分間メンターとメンティが面談を行っています。
【内容の一例】職場での悩み相談、業務に関連する勉強法の指導など
②メンティ試験
月1回、社会人および臨床検査技師に必要と考えられる技術と知識に関する教育試験を行っています。
【内容の一例】キーボードタイピング、電話マナー、メールマナー、危険予知トレーニングなど
③目標達成の支援
メンティが業務に慣れてきた頃に、業務に関する目標を設定し、メンターは目標に対する専門的支援を行います。
④他施設との情報共有
愛知県内の複数の病院と交流会を定期的に開催し、メンター制度の実施方法やメンティに対しての教育内容を共有し、当院への導入検討および次年度への改善の足掛かりとすることで、メンター制度の強化を図っています。
①新人教育プログラム
臨床検査科では、入職後に臨床検査技師として必要な知識・技術を習得できるように
毎年新人教育プログラムを立案し、新人技師教育を行っています。
・入職後の研修(2023年度)
4~5月 :採血研修、日直研修
6~7月 :配属部署での業務研修
9月以降:日直業務開始
※年度ごとに変更となる可能性があります
②資格取得支援
臨床検査科では、2017年度から緊急臨床検査士認定資格取得を目的とした教育体制を構築し、資格取得に向けた支援を行っています。
【指導者】 直近の緊急臨床検査士認定資格取得者である若手技師4~5名
【内容の一例】 筆記試験・実技試験など模擬試験の実施
Q1:当院を志望した理由を教えてください。
A1: 実家(彦根)から比較的近い名古屋で就職をさがしていました。当院は大きな総合病院であり、学会発表や研究班への参加が活発で資格試験のサポートも充実していることを知り、就職を希望しました。
Q2:仕事のやりがいを感じるのはどんなときですか?
A2: 患者さんの役に立てたと感じた時にやりがいを感じます。肺機能検査は苦手とされる患者さんが多いのですが、自分が検査に入った際、「ありがとう。あなたに検査してもらえて良かった。」と言っていただいて、とてもうれしかったです。
Q3:新人技師への教育プログラムは充実していますか?
A3:充実していると思います。業務の研修を管理する専属トレーナーが決まっており、力量や進捗などを確認していただき、目標を持って業務に取り組むことができます。また、別の部署の若手の先輩によるメンター制度があり、業務の不安なども相談しやすく、助かりました。
Q4:仕事をする中で大切にしていることは何ですか?
A4: 特に大切にしていることは、接遇です。生体検査課に配属され、患者さんに接する仕事なので一人ひとりを良く観察し、丁寧な対応を心がけています。
Q5:当院検査室の魅力を教えてください。
A5:急性期医療に力を入れている当院では、NCSE(非痙攣性てんかん重積)の患者さんの検査に携わることが度々あります。脳波波形によっては医師に連絡し、脳波検査下で抗てんかん薬の投与を行ったりなど、臨床検査技師として経験をさせていただいています。