臨床検査科

私の一日

感染管理課微生物検査係長 原祐樹

感染症の原因を突き止め、感染症診療を支援する仕事

感染症と聞いてもイメージがなかなか湧かないかもしれませんが、人類の歴史を振り返ってみると多くの方が感染症で命を落としています。現在、世界中で流行している新型コロナウイルスも感染症の1つです。私たちの仕事は感染症の原因(細菌、ウイルスなど)を突き止めて、医師の感染症診療をサポートすることです。日常業務の中で私たちの仕事が患者さんの適切な治療につながり、診療貢献していることを実感できる瞬間が働きがいを感じる場面です。新型コロナウイルス感染症流行初期には、「PCR検査」という言葉がマスコミなどでも連日取り上げられましたが、新型コロナウイルスのPCR検査も担当していて、新型コロナウイルス感染症診断にも貢献しています。

院内感染から病院を守る門番

院内感染という言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、ひとたび院内感染が起これば、患者さんはもちろんですが、病院も大きな影響を受けることになります。そのため、院内感染の兆候を常に監視し、未然に防ぐことが重要です。そして、院内感染の原因となる微生物を検出するのが私たちの仕事であり、きちんと捕まえて、感染対策部門と連携してどれだけ早く対策を打てるか、まさに門番といった印象です。私たちがきちんと仕事をすることで、院内感染のリスクを少しでも下げて、安全安心な療養環境の提供に貢献できればと考えています。

私たちの仕事には医療ドラマの主役になるような華やかさはありませんが(笑)、感染症診療支援、院内感染から病院を守る門番という重要な使命を担い、熱い気持ちを持って毎日働いています。

救急検査課 救急検査係 熊谷優

安全な血液製剤を患者さんに届けるために
私の所属している輸血検査室では、安全な輸血を実施するために、献血で得られた血液製剤が、輸血をする患者さんに適合するかどうかを調べる検査を行っています。より分かりやすく言い換えると私たちの仕事は「安全な血液製剤を患者さんに届けるための検査を行う仕事」です。近年血液製剤の安全性は向上していますが、輸血というのは自分以外の血液成分を体内に入れるため、副作用が起こる可能性はゼロではありません。私たちはそのリスクを出来るだけ減らすための検査として、血液型検査・不規則抗体検査、交差適合試験といった様々な検査を行っています。今後も皆さんの善意で献血していただいた血液を最大限有効に利用するために、正確かつ迅速な検査を24時間体制で実施していきます。

先輩技師から後輩技師へ継承されている取り組み
当院検査室では新人教育、若手教育が盛んに実施されています。年々後輩技師が増えてきて、私も新人・若手教育に携わる機会があります。その取り組みの中の一つに「資格取得のための支援活動」があります。この取り組みは2017年度に開始されてから現在まで、継続して行われています。活動内容としては「緊急臨床検査士認定資格」取得に向けた勉強会の開催です。具体的には、前年度に認定資格取得した先輩技師が、その年に受験する後輩技師へ筆記・実技の模擬試験を作成して合格に向けたサポートをしています。私自身、指導側と受験側の両方を経験しましたが、この取り組みのおかげで認定試験に合格することが出来たと思っています。そして一緒に試験に向けて準備していく中で技師同士のコミュニケーションが増え、先輩技師と後輩技師の関係性がより良いものになったように感じています。先輩技師から後輩技師へ受け継がれているこの取り組みは、当院検査室の特色として今後も継承していきたいと思っています。