放射線科からのメッセージ

当院は、2006年に高精度放射線治療装置トモセラピーを愛知県で最初に導入し、全国に先駆けて強度変調放射線治療(IMRT)・定位放射線治療(SRT)などの先進的な高精度放射線治療によるがん治療に尽力してまいりました。トモセラピーのすばらしさは全国に伝わり、現在では日本国内だけで80台以上が設置されています。
当院のがん治療に尽力する姿勢により、このたび世界でも屈指の最新機能シンクロニーを装備した最新型トモセラピー『ラディザクト』を導入することができました。みなさまに、より先進的な体にやさしい最善の放射線治療を提供できると確信しております。
私は当院のトモセラピー導入時から通算10年を超えるトモセラピー治療経験を有しております。同様に当院ではトモセラピーの治療経験が豊富な医師・放射線技師・看護師・スタッフがそろっております。安心して治療をお任せいただければ幸いです。

名古屋第二赤十字病院
第二放射線科副部長 杉江 愛生

トモセラピーとは

近年、進歩の著しいがんの放射線治療の中でも注目を集めているのが強度変調放射線治療(IMRT)をはじめとする、高精度放射線治療です。「トモセラピー」は米国で開発されたIMRT専用ともいえる高精度放射線治療装置です。
トモセラピーは、CT(スキャナー)装置ハイブリッドシステムで、画像診断用CTとよく似た外観で、内部に小型のリニアックが組み込まれています。

トモセラピーの特長

近治療台を動かしながら、細い放射線ビームを360度方向から連続回転しながら照射することによって、がんの病変部だけを狙い撃ちすることができます。トモセラピーではその独特の構造から、毎回の治療直前にリニアックのX線ビームで患部のCTを撮像し、治療計画時の画像との位置のずれを補正して精度高く照射することができる画像誘導放射線治療(IGRT)の機能が標準装備されています。

治療の適応例

  • ・前立腺がん
  • ・肺がん
  • ・食道がん
  • ・脳腫瘍
  • ・子宮頚がん
  • ・すい臓がん
  • ・頭頚部がん
  • ・リンパ腫
  • ・肝臓がん

など
※上記以外のがんでもトモセラピーの治療対象となることがあります。ご相談ください。

RADIXACTの特長

  • 呼吸同期システム
  • 可変多分割絞りによる治療の最適化
  • 新たな照射モードを搭載

呼吸同期システム「シンクロニー

呼吸で移動する腫瘍を、呼吸追尾カメラ・標的検出用X線装置で把握し、リアルタイムに追跡しながら照射します。
放射線照射範囲を最小限にすることができ、より副作用の少ない安全な治療が可能になります。

可変多分割絞りによる治療最適化

可変多分割絞りの進歩により、放射線照射範囲を最小限に絞り込むことで、上下端の線量をカットすることができ、副作用の軽減につながります。
図を見ても、照射サイズの大きな違いがおわかりいただけると思います。

新たな照射モードを搭載

トモヘリカル
(ヘリカル回転照射)

トモダイレクト
(固定多門照射)

高速・効率化

照射装置が高速化され、治療時間が短縮されるので、患者さんの負担も軽減されます。
さらに新たな放射線治療モードにより適応範囲が拡大しました。

動画でご紹介