甲状腺センターについて

甲状腺センターについて

甲状腺に異常がある方は日本全国に少なくとも200万人以上、推定で500-700万人ともいわれています。甲状腺の病気のうち、甲状腺ホルモンというホルモン異常で起こる病気では、バセドウ病や橋本病が有名です。また、甲状腺ホルモンの異常はなくとも起こる病気、たとえば腫瘍や癌もあります。このように甲状腺に関わる疾患は多岐にわたり、正確な診断と治療、そのための安心できる医療体制はとても重要です。内科、外科はもちろんのこと関係診療科、各種検査部門との密接な連携は必須です。

当院は以前から内分泌内科と内分泌外科の診察室が隣接し、診断・治療を円滑に協力して進めてきました。そして、当院で診断・治療を受けてお元気になった沢山の方を診察させていただいています。一方で、一般の方にとっては甲状腺の病気と内分泌内科・内分泌外科という診療科名が結びつきがたい事から、わかりやすく当院を知っていただき、より多くの患者さんに来ていただくために“甲状腺センター”を設立しました。

当院の甲状腺センターは今までの臨床経験を活かしつつ、甲状腺疾患を診断、治療をこれまで同様円滑に進め、これまで以上にわかりやすい形で皆さまに親しまれる存在となるように邁進してまいります。甲状腺の病気に関することは、当院の甲状腺センターをぜひご利用ください。健診で偶発的にみつかった甲状腺腫瘍ももちろんご紹介を承ります。何卒よろしくお願いいたします。

地域の先生方へ
当センターにおいて、甲状腺疾患全般の紹介窓口は内分泌内科となりますが、手術目的の紹介に際しては、内分泌外科外来診察日に直接ご紹介をお願いいたします。

内分泌内科

当院は東海地方の内分泌代謝疾患診療における中核病院の一つであり、糖尿病等の代謝疾患から下垂体、甲状腺、副甲状腺、膵、副腎等の内分泌疾患まで幅広い疾患の診療をしています。

中でも甲状腺診療においては3名の学会専門医が在籍する日本甲状腺学会認定専門医施設であり、500名/年を超える外来新患さんが紹介受診されます。検査部との協力のもと、甲状腺超音波検査(2000件/年)、穿刺吸引細胞診(350件/年)を施行、また放射線科との協力の元131Iを用いたバセドウ病に対する内照射療法、甲状腺癌に対するアブレーションも可能であり、内分泌外科での手術症例も豊富です。今回立ち上げる事となりました甲状腺センターにおいて検査、診断、内科的・外科的治療を同一施設内で完遂出来る事は大きな特色と考えております。多部門合同での症例カンファレンスも積極的に行っております。

甲状腺疾患を疑った際にはぜひ当センターへ紹介をご検討ください。治療方針の相談なども気軽にしていただければ幸いです。

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治療実績

内分泌外科

内分泌外科では主に甲状腺疾患(甲状腺腫瘍、バセドウ病など)と副甲状腺の手術を行っています。日本内分泌外科学会(甲状腺外科学会)の認定を受けた内分泌外科専門医は2021年7月の時点で全国366人となっており稀少ですが、当科には現在4人の内分泌外科専門医が在籍しており、専門医が多い病院となっております。うち3人は日本甲状腺学会認定甲状腺専門医で、日本がん治療認定医機構がん治療認定医でもあり、甲状腺癌術後の分子標的治療やアブレーションの指示なども行っております。

当科における甲状腺癌の手術数は増加してきており「週刊朝日MOOKいい病院2021」の甲状腺がん手術で全国32位にランキングされました。また「医療新聞社の最新治療データで探す名医のいる病院2021」の甲状腺腫瘍全国ランキングでは全国38位となっております。

副甲状腺機能亢進症には、原発性と二次性がありますが、遺伝性でない原発性は1腺(稀に2腺)を摘出すれば手術は終わりますが、すべての腺(4腺以上)を摘出し、一部自家移植する必要がある二次性の手術は、手術が難しくなります。この二次性副甲状腺機能亢進症に対する副甲状腺摘出術(PTx)は、薬剤治療が発展したことにより全国的に減少しておりますが、薬剤抵抗性などで手術が必要な患者さんもいらっしゃいます。当科は以前より二次性副甲状腺機能亢進症に対するPTxにも力を入れており、PTx研究会事務局も当院に設置されています。ガイドラインに基づいた標準治療、神経刺激装置を用いたより安全な手術を行っていくことはもとより、患者さんのQOLをよくするために頸部小切開や内視鏡補助下手術にも力を入れており、患者様の満足度を高める努力を今後とも続けていく所存です。

手術が必要かなと思われる甲状腺・副甲状腺疾患はぜひ当科に紹介していただければ幸いです。

外来担当:一森 敏弘、平光 高久、岡田 学、友杉 俊英、冨永 芳博
手術担当:一森 敏弘、平光 高久、岡田 学、友杉 俊英

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治療実績

耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科は、頭頸部腫瘍の診断・治療を専門としています。一見、甲状腺腫瘍と分からない症例でも、当科で甲状腺腫瘍の鑑別を行うことが可能です。特に、反回神経麻痺は、甲状腺癌を疑う重要なサインであり、術後の合併症でもありますが、喉頭ファイバーを行うことで反回神経麻痺の有無の診断が可能です。

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治療実績

甲状腺センターの診療体制