※2021年7月1日より、病院名称が変わりました
当院心臓血管外科は東海地区で最大の手術症例数を持つ施設の一つで、小児先天性心疾患から成人弁膜症・虚血性心疾患・不整脈・大血管及び末梢血管疾患に到る、心臓・血管疾患において高いレベルの外科治療を行っています。 様々な分野に於ける専門医、指導医を擁し、重症心不全に対する補助人工心臓や大動脈瘤に対する大動脈ステントグラフトといった先進的医療に関しても積極的に取り組んで多くの実績を上げております。また透析を必要としている方の心臓血管手術は全国屈指の症例数で、複雑な病態にも対応できる経験とノウハウを有しております。近年、複雑化してきた心臓血管領域の治療に対して当科では、循環器内科医・循環器小児科医とハートチームを組み、外科治療だけでなく内科治療も含めた治療方針を科の垣根を越えて協議しております。これにより個々の症例ごとに最も安全かつ効果的なオーダーメイドの治療が提案できます。心臓血管外科には8名のスタッフが常勤し、救急部や麻酔・集中治療部にも人材が豊富であるため夜間や休日の緊急症例に対しても迅速に対応が可能で、この体制により緊急手術にも良好な成績を有しております。 植込型補助人工心臓実施認定施設、ステントグラフト実施施設。
当科が対応する患者さんの主な症状
・息切れ、呼吸苦
・動悸
・胸痛
・背部痛
・腹痛
主な対応疾患とその標準的な治療法
重症心不全
・薬物療法
・IABP(大動脈内バルーンポンプ)
・ECMO(循環を助ける補助装置)
胸部、腹部大動脈瘤
開腹、開胸による人工血管置換
急性大動脈解離
開胸手術による人工血管置換
心臓弁膜症
弁形成(修理)ないしは弁置換(人工弁による置き換え)
狭心症
・冠動脈バイパス術
・OPCAB(人工心肺を使わない冠動脈バイパス術)
不整脈
外科的不整脈手術
顔写真 | 役職名 氏 名 |
資 格 取得年 |
主な専門領域 | 資 格 |
心臓血管外科・第一心臓外科部長 加藤 亙 |
平成7年 | 心臓外科 | 心臓血管外科専門医認定機構認定心臓血管外科専門医(心臓血管外科学会・血管外科学会合同)・修練指導者、日本外科学会専門医、難病指定医 | |
心臓血管外科・血管外科部長 田中 啓介 |
平成7年 | 血管外科 | 心臓血管外科専門医認定機構認定心臓血管外科専門医(心臓血管外科学会・血管外科学会合同)、日本ステントグラフト実施基準管理委員会胸部ステントグラフト指導医、日本外科学会専門医、難病指定医 |
役職名 氏 名 |
資 格 取得年 |
主な専門領域 | 資 格 |
小児心臓外科副部長 杉浦 純也 |
平成14年 | 心臓血管外科専門医認定機構認定心臓血管外科専門医(心臓血管外科学会・血管外科学会合同)・修練指導者、日本外科学会専門医 | |
医師 森田 航司 |
平成29年 | 日本外科学会専門医 | |
常勤嘱託医師 山木 洸史 |
平成31年 |
最近、80歳を超えるような患者さんが増えています。患者さんの高齢化や重症化に伴い、心臓手術といっても心臓だけの問題ではなく脳神経疾患や糖尿病や腎機能低下といった複合した問題を抱えた患者さんが大半になってきました。したがって心臓外科単科では真にレベルの高い治療は出来なくなってきています。当院では他の診療科のレベルも高く、多くの専門医や認定看護師を擁する総合病院である利点を生かし、それぞれ副科として周術期管理に参加してもらうことにより、非常に安全で質の高い心臓大血管手術が可能になっていると自負しております。
2024年7月9日より毎月第2週火曜日午後に末梢血管外科の専門外来を開設いたします。
血管外科専門医(愛知医科大教授 児玉章朗)による診察が提供できるようになりますので、閉塞性動脈硬化症などの末梢血管障害の患者さんをご紹介いただければと思います。よろしくお願いいたします。