当院のSDGsへの取り組み

SDGs(Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標))への取り組みが世界中で注目されるなか、日本においても多くの企業や自治体が事業との両立を目指した取り組みを行っています。
当院は、たとえ小さなことでも、その積み重ねが必ずこの国際目標の一助となり、同時に地域医療の発展へとつながると考えます。一赤十字施設として、また一医療機関として、この地球規模の課題に真摯に向き合い、できることを考え実践していきます。

様々な分野で専門性の高い医療を提供します。

当院は、800床以上の病床を持ち、市内でも有数の大規模な病院です。がん診療や高難度な手技・手術など、様々な分野での専門性の高い医療を提供する体制を整えています。

365日受入可能な救急体制により地域を支えます。

当院は、名古屋市東部の救急医療の要として「いかなる時も地域を守る」をモットーに、365日24時間、常に救急患者の受け入れに力を尽くしています。

新型コロナウイルス感染症の患者受け入れにも積極的に取り組んでいます。

当院は、県内で唯一の第一種感染症指定医療機関で、エボラ出血熱等の一類感染症に対応できる体制を整えています。もちろん新興感染症も例外ではなく、新型コロナウイルス感染症の流行初期から患者受け入れを開始し、特に中等症・重症患者の診療において、地域医療に貢献します。

病気予防のための市民公開講座をはじめ、一般の方へ向けた講座を多数開催しています。

赤十字健康教室、がん予防講座、母親学級、メタボ・ロコモ※予防講座など一般の方へ向けた公開講座を多数開催しています。病気の「治療」だけでなく、「予防」、日々の「健康増進」に役立つ情報を積極的に発信します。
※ロコモ(ロコモティブシンドローム)とは、骨・関節・筋肉・神経などの障害により、立ったり歩いたりするための身体能力が低下した状態のことです。

赤十字病院として、国内災害救護に貢献します。

赤十字の使命である災害救護活動に積極的に取り組んでいます。DMAT(災害派遣医療チーム)や日赤救護班を多数編成しており、災害が起こった際は、全国の被災地に駆けつけ救護活動を展開します。また南海トラフ地震をはじめとする今後起こり得る災害を見据え、災害時の災害派遣チームの拠点となる日赤愛知災害管理センター棟が建設されました。赤十字病院として、被災時にも医療機能を維持できるよう最善を尽くします。

赤十字病院として、国際救援活動にも貢献します。

世界最大の人道機関である「国際赤十字」の理念に基づき、世界中の災害救援や人道支援をサポートしています。当院は日本赤十字社の定める国際医療救援拠点病院の1つであり、研修を積んだ職員が派遣要員として登録され、世界中で活躍しています。

ジェンダー関係なく昇進・キャリアアップの機会があり、役職員登用に差は一切ありません。

採用の段階はもちろんのこと、入職後もジェンダー関係なく昇進・キャリアアップの機会が設けられています。
また、役職員登用においても差は一切ありません。

ライフラインの高効率・省エネルギー設備への更新を計画し実行します。

院内ライフライン(電気・ガス・水道・空調・給湯)設備について、常に高効率・省エネを意識し改善に取り組んでいます。例えば、節水に関する取り組みについては、利用者の啓発だけでなく設備面でも工夫を凝らすことで、2020年に前年比4.5tのCO2削減を達成しました。
今後、老朽化し効率の悪くなったエネルギー設備の大規模更新も計画しており、さらなる省エネルギーに向けてより地球にやさしい病院を目指します。

各種医療廃棄物の分別を徹底しています。

病院では、日々大量のごみが発生します。中には感染性廃棄物も含まれることから、処分まで責任を持って取り組む必要があります。当院は廃棄物の管理について、各種法令を順守しつつ、国際認証(JCI※)の要件をも満たす厳しい基準を設けています。院内に委員会を設置し、日々の分別はもちろん、出した後も適切に処理されているかを確認すべく、年に一度依頼業者の処分場まで確認を行っています。
※JCIとは、第三者の視点から医療施設を評価する国際非営利団体であり、患者さんの安全が担保されているか、高品質な医療が提供されているか、院内に継続した改善活動が行われる仕組みがあるかといった医療機能について評価する国際基準になります。

休暇取得の推進や研修制度の充実など、働きやすい職場を目指します。

働き方改革に求められる多様なワークライフバランスを実現するため、業務のデジタル化(DX)による残業時間の削減、有給休暇取得の推進、ノー残業デーを設定するなど働きやすい環境作りに力を入れています。
また、職員教育にも力を入れており、入社時の全体研修や実務による職場教育(OJT)はもちろん、その後も職種・部門ごとに独自の教育プログラムを設けています。
さらに、年に一度の職員表彰制度があり、病院全体で職員一人ひとりの頑張りを評価しています。また、職員の資格取得支援にも積極的に取り組んでいます。

常に医療機器や治療方法の新しい技術に関する情報を収集し、有益なものを導入しています。

常に医療機器や治療方法の新しい技術に関する情報を収集し、有益なものを導入しています。また、学会等では情報収集だけでなく積極的に発信も行うことで、技術革新の基盤づくりに貢献しています。今後は、ロボットを活用した手術室の増設やリハビリテーション分野でのロボット導入も検討しています。