※7月1日より、病院名称が変わりました
産科の特徴は、総合周産期母子医療センターとして、MFICU(母体胎児集中治療室)とNICU・GCU(新生児治療室)を有しており、24時間体制で母体搬送の受け入れや、母児ともに緊急時に対応し、治療を行っています。
ハイリスク外来では、リスクの高い妊婦さんを産科チームで診察しており、合併症のある妊婦さんは、他科とも連携しながら診察を進めております。また、やごと周産期ネットワークでは、近隣の産科施設と連携しており、半数近くの妊婦さんは、自宅や職場などの近隣の施設で妊婦健診を実施しています。35歳以上の妊婦さんも多く、2018年から遺伝カウンセリングを始め、NIPT検査(無侵襲的出生前遺伝学的検査)を実施しています。
現在、分娩制限は実施しておらず、ハイリスクの妊婦さんだけでなく、リスクの少ない妊婦さんの分娩も行っています。また、妊婦さんが助産師に身近に相談できるように、助産外来や、院内助産(助産師のみでお産をすること)、母乳・育児外来も開設しています。安心して出産、育児ができるように、近隣の施設や保健センターなどの地域と連携をとりながら、産後2週間健診や産後ケアにも取り組んでいます。
医師、助産師、看護師、薬剤師など、様々な職種が産科チーム一丸となり、お母さんと赤ちゃんのために、安全で質の高い医療を提供し、安心して出産・育児ができるようにサポートいたします。
当科が対応する患者さんの主な症状
・腹痛
・不正出血
主な対応疾患とその標準的な治療法
切迫流産
安静・止血剤・子宮収縮抑制剤の投与
切迫早産
安静・子宮収縮抑制剤の投与
子宮頸管無力症
子宮頸管縫縮術(頚管に機械的支持を行うことにより早期産のリスクを低下させます)
前置胎盤
・帝王切開術(子宮の出口に胎盤があり物理的に胎児が産道を通ることができません)
・輸血療法
常位胎盤早期剥離
・緊急帝王切開術(可能な限り速やかに分娩を行います)
・輸血療法
顔写真 | 役職名 氏 名 |
資 格 取得年 |
主な専門領域 | 資 格 |
第一産婦人科部長 総合周産期母子医療 センター長(兼) 性暴力救援センター 日赤なごや なごみセンター長(兼) 加藤 紀子 |
昭和62年 | 産婦人科一般、周産期医療、女性のヘルスケア | 医学博士、日本産科婦人科学会産婦人科指導医・専門医、母体保護法指定医、日本周産期新生児医学会母体・胎児指導医・周産期専門医(母体・胎児)、新生児蘇生法「専門」コースインストラクター、臨床遺伝指導医・専門医、日本女性医学学会認定女性ヘルスケア指導医・専門医、日本がん治療認定医機構暫定教育医、日本医師会認定産業医、名古屋大学医学部臨床講師、日本母体救命システム普及協議会ベーシックコースインストラクター、名古屋市難病指定医 |
役職名 氏 名 |
資 格 取得年 |
主な専門領域 | 資 格 |
第二産婦人科副部長 茶谷 順也 |
平成10年 | 産婦人科一般 | 日本産科婦人科学会専門医、母体保護法指定医 |
第一産婦人科副部長 林 和正 |
平成12年 | 産婦人科一般 | 日本産科婦人科学会産婦人科指導医・専門医、母体保護法指定医、日本母体救命システム普及協議会ベーシックコースインストラクター、日本周産期・新生児医学会新生児蘇生法「専門」コースインストラクター、日本産科婦人科遺伝診療学会認定医 |
医長 坂田 純 |
平成17年 | 産婦人科一般、婦人科腫瘍 | 医学博士、日本産科婦人科学会専門医・指導医、日本婦人科腫瘍学会専門医 |
医師 丸山 万理子 |
平成23年 | 産婦人科一般 | 日本産科婦人科学会専門医 |
医師 小川 舞 |
平成26年 | 産婦人科一般 | 日本産婦人科学会産婦人科専門医、日本母体救命システム普及協議会ベーシックインストラクター、母体保護法指定医、日本産科婦人科遺伝診療学会認定医 |
医師 白石 佳孝 |
平成27年 | 産婦人科一般 | 日本産婦人科学会産婦人科専門医、日本産科婦人科遺伝診療学会認定医(周産期)、日本母体救命システム普及協議会ベーシックインストラクター |
医師 服部 渉 |
平成27年 | 産婦人科一般 | 日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本母体救命システム普及協議会ベーシックコースインストラクター、日本産科婦人科遺伝診療学会認定医(周産期) |
医師 梶 健太郎 |
平成29年 | 産婦人科一般 | 日本産婦人科学会産婦人科専門医 |
医師 波入 友香里 |
平成30年 | 産婦人科一般 | 日本専門医機構認定産婦人科専門医 |
医師 鈴木 智太郎 |
平成30年 | 産婦人科一般 | 日本専門医機構認定産婦人科専門医 |
常勤嘱託医師(専攻医) 鈴木 敬子 |
平成31年 | 産婦人科一般 | |
常勤嘱託医師(専攻医) 野村 理絵 |
平成31年 | 産婦人科一般 | |
常勤嘱託医師(専攻医) 酒井 絢子 |
令和1年 | ||
常勤嘱託医師(専攻医) 水野 翔 |
令和2年 |
やごと周産期ネットワークにご協力ください。平成25年12月よりセミオープンシステム(検診は地域施設、分娩は当院)にベッド連携を加えた新しいシステムを地域35施設と連携して運営しています。当院へ連携施設以外からご紹介を受けた妊婦さんも、やごと周産期ネットワークに参加していただいています。平成27年には当院分娩数の46%の妊婦さんを、当院と地域の先生方との間で共同診療を行っています。ぜひ連携施設となって、当院と共同管理をしようと思う妊婦さんをご紹介ください。