呼吸器外科では、心大血管を除く胸部外科治療を行っています。主な疾患と治療方針は以下の通りです。
【肺がん】0~IIIA期までの非小細胞肺がんに対し早期ではロボット支援下手術または胸腔鏡下手術による低侵襲手術を行っており、肺がん手術全体の8割を占めます。また進行がんでは呼吸器内科や放射線科と協力して手術と化学療法・放射線治療を組み合わせた集学的治療を行っています。
【気胸】若年者に多い自然気胸に対しては通常の胸腔鏡下肺のう胞切除に加えてホルニウムYAGレーザーを利用した手術を行っており、再発率は約3~5%と良好な成績をおさめております。高齢者の続発性気胸に対しても呼吸器内科と協力して対応しており、当科は主に手術治療にて積極的に早期社会復帰を目指しています。
【縦隔腫瘍】縦隔腫瘍の診断、治療は当科で行っております。早期の胸腺腫瘍や縦隔腫瘍はロボット支援下手術や胸腔鏡下手術を主として行っています。縦隔内の悪性リンパ腫や胚細胞腫瘍については当科手術にて診断後に、血液内科や腫瘍内科で治療を検討します。
【転移性胸部腫瘍】肺や縦隔内に発生した転移性悪性腫瘍に対して、根治切除や診断目的の生検を行っています。適応となるかどうかは判断に迷われる場合は気軽にご相談ください。
【ロボット支援下手術(ダヴィンチ手術)】近年胸部外科領域においても保険適応になりましたロボット支援下手術(ダヴィンチ手術)を2020年より開始しました。手術の対象は肺悪性腫瘍、縦隔腫瘍となります。従来の開胸手術より低侵襲で、胸腔鏡手術よりも複雑な手術が可能で、出血量も少ないことが利点です。ご興味がありましたら外来担当医にご相談ください。
【その他】良性肺腫瘍、胸膜疾患、胸壁腫瘍など胸部腫瘍や、胸部外傷、膿胸・胸膜炎などに対する外科治療も行っています。また漏斗胸に対しては小児外科と協力して対応しています。
当科が対応する患者さんの主な症状
・健診胸部異常影
・呼吸困難
・胸痛
主な対応疾患とその標準的な治療法
原発性肺がん
手術療法(肺がん組織を切除し治癒を目指します)
縦隔腫瘍
手術療法(腫瘍組織を切除し治癒を目指します)
気胸
ドレナージ、手術療法(肺瘻閉鎖し治癒を目指します)
胸部外傷
ドレナージ、手術療法(呼吸を中心とした全身状態改善を目指します)
転移性肺腫瘍
手術療法(悪性腫瘍組織を切除し治癒を目指します)
膿胸
ドレナージ、手術療法(呼吸を中心とした全身状態改善を目指します)
重症筋無力症
手術療法(神経内科による内服治療の補助療法として胸腺摘出手術を行い症状改善を目指します)
| 顔写真 | 役職名 氏 名 |
資 格 取得年 |
主な専門領域 | 資 格 |
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呼吸器外科部長 羽切 周平 |
平成16年 | 呼吸器外科一般 | 医学博士、日本外科学会指導医・外科専門医、日本呼吸器外科学会専門医・胸腔鏡安全技術認定医・ロボット支援手術プロクター、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、呼吸器外科専門医合同委員会呼吸器外科専門医 |
| 役職名 氏 名 |
資 格 取得年 |
主な専門領域 | 資 格 |
| 医師 坪内 秀樹 |
平成24年 | 呼吸器外科一般 | 日本外科学会外科専門医、呼吸器外科専門医合同委員会呼吸器外科専門医 |
| 常勤嘱託医師(専攻医) 浅見 慎 |
令和6年 | ||
| 非常勤嘱託医師 吉岡 洋 |
昭和61年年 | 呼吸器外科 | 医学博士、日本外科学会指導医・専門医、日本呼吸器外科学会指導医・専門医・評議員、日本胸部外科学会専門医・認定医・評議員、日本肺癌学会評議員 |
| 非常勤嘱託医師 矢澤 まり |
平成26年 |
年間約170~200例の全麻手術を行い、合併症は約4%、重篤な合併症は1%以下です。胸部腫瘍に対する診断・治療、特に肺がんに対する早期発見・早期治療および術後経過観察のためには先生方との連携が重要です。ご協力よろしくお願いいたします。胸部外傷など外科治療を要する胸部疾患にも迅速な対応を心がけております。今後とも更なる連携をお願いいたします。