国内救護

DMATについて

DMATとは

災害派遣医療チーム =Disaster Medical Assistance Team、通称”DMAT(ディーマット)”。
阪神・淡路大震災での教訓を生かし「一人でも多くの命を助ける」ために、日本DMATが発足しました。医師、看護師、業務調整員(医師、看護師以外の医療職及び事務職員)で構成され、厚生労働省が実施する専門的な研修や試験をクリアした医療チームです。大規模災害や多数の傷病者が発生した事故などの現場で、急性期(発生から概ね48時間以内)から活動できる機動性と自己完結性を備えています。
近年では現場医療にとどまらず、災害時に多くの傷病者が運ばれる被災地内の病院機能を維持・拡充するための支援活動や重症傷病者を被災地外の医療機関へ搬送する広域医療搬送など、機動性、専門性を活かした多岐に渡る医療支援活動にも注力しています。

当院DMAT隊員

平成26年には全国で約9,000名、日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院は21名の隊員を有しています(医師6名・看護師10名・業務調整員5名)。
宮城県などを中心に多くの被災者が発生し未曾有の大災害となった東日本大震災(平成23年3月)では、発生当日に1チームを急派し花巻空港(岩手県)で医療搬送業務に従事しました。
当地でも、新日鉄名古屋製鉄所(知多市)で発生した火災事故(平成26年9月)に1チームを派遣し院内外での初動体制を確立したほか、長野県神城断層地震(平成26年11月)、御嶽山噴火災害(平成26年9月)は発生が深夜や休日であったにも関わらず多くの隊員が病院に参集し、情報収集活動や派遣に向けた準備を実施しました。

派遣に備えて

DMAT隊員といえども日々の研鑽は欠かせない。通常の病院業務の傍ら、災害対応のための知識・手技を高めるトレーニングを継続しています。内閣府が主導する全国規模の訓練や航空自衛隊と協働した航空機搬送訓練など高度かつ専門的な訓練を繰り返し、技能維持を図るとともに関係機関と顔の見える関係を構築し、平時から災害に備えています。