放射線科

医療の質と安全の向上

検査の安全と精度の保証

放射線科のスタッフは検査を安全に行うために医療事故防止活動や感染防止活動に積極的に参加しています。さらに放射線検査では大がかりな装置を用いて目に見えない放射線を発生させるため、患者さんやスタッフの放射線安全と検査結果の精度を保証するために装置や防護具の定期的な管理が必要です。

装置点検

患者さんに安全な放射線の検査を受けていただくため、診療業務開始前にすべての放射線機器の点検を行っています。さらに装置メーカーが検査精度を維持するための定期点検を行い、常に安定した検査を提供できるように努めています。

被曝線量管理

放射線検査や治療は患者さんに有用である反面、放射線影響を伴います。影響の大きさは検査や治療によって、あるいは患者さんの感受性によって異なりますが、治療以外では目に見えるような反応はほとんどありません。また、検査の目的に応じてできる限り線量を少なくするための最適化を行うことで被曝線量の低減にも努めており、検査毎の線量の記録も行っています。

漏洩線量測定

漏洩線量測定とは検査・治療において放射線を利用した際に検査室の外へ放射線が漏れていないかを測定することです。漏洩線量測定は法令に準拠し半年に1度実施することが義務付けられており、測定結果は5年間保存しています。測定箇所は検査室・治療室の上下階を含む全ての境界です。

プロテクター管理

放射線を使用する検査では、患者さんや付き添いの方および術者・スタッフが不要な放射線被曝を避けるために、プロテクター(放射線防護具)を使用します。当院には、小児の生殖腺を防護する小型のものからスタッフが着用するエプロン型やコート型のもの、大小合わせて約260のプロテクターがあります。そのすべてに管理番号を付けて、1年に1度、透視の装置を使ってプロテクター内部に劣化がないかを調べて記録保存しています。その結果応じて修理、交換を行います。

感染対策

「名古屋第二赤十字病院感染対策マニュアル」に従い、標準予防策を遵守し、感染対策に取り組んでいます。当科の特徴としては、患者さんへの接触前後の手指消毒実施の他に、感染予防の対策として、患者さんの肌が直接触れる機器・器具等は、検査毎に環境クロスで清拭し、枕などは紙シーツを敷き、検査毎に交換しています。

事故防止対策

インシデントレポートをもとに対策を立案し、全体会議や朝のミーティングで共有しています。

検査の質の向上のために

放射線科の検査や治療を取り巻く技術は日々進歩を続けています。最新機器の機能を余すことなく診断や治療に活かすため、スタッフも日々研鑽に努めています。

新人教育

当科の新人教育にはプリセプター制度を取り入れています。新人の技師は、入社から半年間を教育期間とし、一般撮影・透視検査・救急外来CT撮影を主とした研修に取り組みます。業務マニュアルにおける11つの手順をチェックリスト化したものを用い、先輩技師とともに到達点と課題を明確にしながら技術の習得を目指します。

院内勉強会

医師が同席しない技師のみで完了する一般撮影・CTMRI等の検査において、生命予後に関わる緊急性の高い疾患や医療安全の観点から見逃してはならない骨折や腸閉塞などの所見を認めた場合、担当技師より依頼医師へ検査所見を報告し、電子カルテに情報を記録する「緊急画像報告」を運用しています。重要な検査診断結果を伝えるこのような報告システムは患者のリスクを減らすとされています。読影の質のさらなる向上のため、月1回の読影補助勉強会を開催し、自己研鑽を行っています。 また最新の機器情報、画像処理について、メーカー等による勉強会も開催しています。

学会活動

国内外を問わず様々な関連学会に所属、参加して最新のトピックスに触れると共に、研究発表や講演、著書や学術論文の発表も実施しています。

2017年度講演・学術発表実績>
講演:国内学会9件、国際学会1
発表:国内学会6件、国際学会1
<著書・学術論文等>

国内
201120176
2001201021
20002

海外
201120177
2001201013