1日3食を365日、医師からの指示による患者さんに合わせた食事提供を行っています。
衛生的な管理はもちろんのこと、異物混入の防止を図るだけでなく、安全・安心に、少しでも美味しく召し上がっていただけるように日々、工夫をしています。
当院は、「名古屋市食品衛生自主管理認定施設(なごやHACCP)」 に認定されています。 この制度は、名古屋市が市内の食品関係施設全ての衛生管理、水準の向上、より安全性の高い食品の提供を目指し、食品衛生の自主管理に前向きに取り組んでいる施設を認定するもので、市内の病院としては2番目に認定を受けました。
1回の食事で約500食、1日で1500食以上、年間では50万食以上を提供していますが、高度急性期病院での栄養科の役割を果たすため、食事の種類を多数準備するだけでなく、患者さん個別に対応できるようなシステムをとっています。
日頃の食事 | 行事食 |
栄養・食事の選択、提供された食事が適切に摂取されるよう支援・調整します。
食事がすすまない要因には、嗜好以外にも低活動、味覚障害、倦怠感、疼痛、排便不良などがあります。低栄養・過栄養など栄養管理がうまくいかない場合は、身体的だけでなく精神的・社会的など複雑な要因が関わるため、多職種で協力する必要があります。当院ではNST(栄養サポートチーム)、心臓リハビリテーション、嚥下チーム、褥瘡チーム、SUT(脳卒中チーム)、移植外科カンファレンスなど、カンファレンスや回診に参加する中で、管理栄養士として食事・栄養での支援ができるよう心がけています。
NST回診 | 多職種カンファレンス |
状態に合わせた療養生活が円滑に行えるよう、好ましい食生活行動を支援します。
● 医師からの指示により、外来時もしくは入院中に予約を取得していただきます。
● 栄養指導では、20~30分ほど患者さん個別の状態に合わせた相談をお受けします。
● 栄養相談室前には情報提供ブースもあり、自由に資料をお持ちいただくこともできます。
栄養指導件数 | 情報提供ブース | 指導場所 |
また市民の皆さまへの食事・栄養啓発活動として、糖尿病教室やじんぞう病教室、各種市民公開講座(転倒予防、ロコモ、がん、脳卒中など)で発表を行い、生活習慣病の予防や疾患の重症化予防等の支援活動を行っています。
糖尿病教室、じんぞう病教室、各種市民公開講座の予定は随時、病院トップページ「講演会・イベント等」の情報に掲載されます。
当院は高度急性期病院であるため、地域包括ケアシステムの中で地域と連携することが必須です。昭和区栄養士連絡会の事務局を担当し、高度急性期病院として栄養面からの地域連携を推進しています。情報提供だけでなく情報共有をすすめることで、継ぎ目のない栄養ケアが継続されるよう支援します。
栄養科の業務3本柱を行っていく上で、以下のような関連領域にも取り組み組織の充実を図っております。院内にある様々な委員会等を通じて、災害への対策や医療安全、クリティカルパスなど、病院全体として取り組むべき課題にも関わっています。
病院祭などへ参加し、食事の大切さ等の啓発・教育活動も行っています。