赤十字の誕生以来、その活動の中心となってきたのは武力紛争犠牲者の保護と支援です。この活動を担っているのが赤十字国際委員会(ICRC)です。ICRCは、紛争が続いている国や地域、また難民や国内避難民が発生している各地に代表部を置き、政府や各国赤十字・赤新月社、国際赤十字・赤新月社連盟などと協力しながら、紛争犠牲者の保護と支援、武力紛争によって離散した家族への支援、捕虜、被拘束者の訪問、国際人道法の普及と実践などの活動を行っています。日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院は今日まで、アフガニスタンの地域病院支援、南スーダンやパキスタン北部の紛争犠牲者支援、中東地域における保健医療支援等に職員を派遣してきました。
赤十字のつながりを通して助け合う
世界中の人々はみな平和な生活を送ることを願っているにも関わらず、戦争・紛争が続いています。戦争や紛争により命を失い、負傷するだけでなく、生活していた土地や家を追われ、避難先で困難な生活を強いられている人々は2023年には1億人を超えました。
終わりが見えない紛争、それに伴う貧困状態の中、自らも被害者の一人でありながら人道支援を続ける現地の赤十字・赤新月社の人々を心から尊敬しています。赤十字の一員として、彼らとともに人々の命と生活を守る活動に従事することはとてもやりがいを感じています。