【手術療法】:泌尿器科が担当。画像検査及び経尿道的膀胱腫瘍切除術施行し病期診断施行。 必要に応じて膀胱全摘除術+尿路変更術(回腸導管造設術 ハルトマン造設術 尿管皮膚瘻造設術)施行する。2017年には腹腔鏡下膀胱全摘手術の保険適応の施設認定を取得。また、2018年7月からは da Vinciサージカルシステムによるロボット支援下膀胱全摘手術を開始し、2019年3月には同手術の保険適応の施設認定を取得。当院のロボット支援下膀胱全摘手術の特徴として、膀胱摘出後の尿路再建の際に開腹して再建を行う施設も少なくないが、当院ではロボット(da Vinciサージカルシステム)を使用して腹腔内で尿路再建を行い、傷の縮小、早期回復に繋げている。腹腔内の尿路再建については、回腸導管のみならず新膀胱造設も体腔内で行っている。
2022年 | 2023年 | |
経尿道的膀胱腫瘍切除術 | 174 | 155 |
膀胱全摘除術(開腹)+尿路変更術 | 2 | – |
膀胱全摘除術(腹腔鏡)+尿路変更術 | – | – |
膀胱全摘除術(ロボット)+尿路変更術 | 9 | 10 |
【薬物療法】
1.抗がん剤治療 :泌尿器科医が担当。病状に応じて手術前治療目的あるいは術後再発目的にて、抗がん剤治療(MVAC療法 GC療法等)を、抗がん剤治療後の再発症例に対して2次治療としてペムブロリツマブ、3次治療としてエンフォルツマブベトチンを行っている。また、抗がん剤治療後の維持療法としてのアベルマブ、術後補助療法としてのニボルマブも術後病期にもとづいて行っている。
2.膀胱内注入療法 :経尿道的膀胱腫瘍切除術施行後、再発予防あるいは上皮内がん残存が考えられる場合、抗がん剤注入(アドリアシン、ピラルビシン等) 弱毒結核菌(BCG)注入療法を選択施行。
【放射線療法 】 :放射線科が担当。病態に応じトモテラピー リニアックを選択
腎盂・尿管・膀胱癌取り扱い規約、膀胱癌診療ガイドライン、腎盂尿管癌診療ガイドライン、抗がん剤適正使用のガイドライン 泌尿器がん(日本癌治療学会)に準拠している。