泌尿器科では、これまでに前立腺がん、腎がん、膀胱がん等に対して1,000例以上のロボット支援下手術を施行してきましたが、2022年4月に保険適用が認められた副腎腫瘍(クッシング症候群、原発性アルドステロン症、褐色細胞腫等)に対するロボット手術を導入し、このたび2023年6月に特掲診療料の施設基準を取得しました。
ロボットによる副腎摘除手術は、従来の腹腔鏡手術よりも繊細な手術が可能です。副腎腫瘍では手術操作によって血圧の変動が起こりやすいのですが、ロボット手術では血圧変動を軽減する効果が期待できます。また、腹腔鏡手術では比較的困難であった、大きなサイズの腫瘍や手術歴のある患者さん、肥満の患者さんに対してもメリットがあると考えています。当科では積極的にロボットを活用して副腎摘除手術を行っています。